更新日: 2024.10.22 18:03
完璧な燃費戦略を遂行したジョーイ・ロガーノが“滑り込み”から次ステージ1番乗りへ/NASCAR第33戦
同じくステージ1ウイナーのレディックも90周目に接戦から横転事故を起こし、同プレーオフ資格者のチェイス・エリオット(ヘンドリック・モータースポーツ/シボレー・カマロ)や、ブラッド・ケセロウスキー(RFKレーシング/フォード・マスタング)、そしてバックアップカーで奮闘したブレイニーも巻き込まれた。
「(次戦の)ホームステッドではまたいい日になるし、マーティンスビルでは混戦に加われる」と、明らかにフラストレーションを感じていることを認めたレディック。
「理想的には……そうだね、今日勝てたらよかったのに。でも来週のレースで勝てたら最高だし、それに集中するつもりだが、ありがたいことにステージ1で10ポイントを獲得したし、まだポイントが完全になくなるわけではない」
「おそらく、ここからは完璧な走りをしなくてはならないだろうね」
これで2022年にもここラスベガスで最後のプレーオフに勝利し、ここからシリーズチャンピオンシップに進出して“Next-Gen時代”の初代王座を獲得しているロガーノが、同じ戦略を採用して57周をリードしたダニエル・スアレス(トラックハウス・レーシングチーム/シボレー・カマロ)をも残り5周で仕留め「いやぁ驚いた、最高の燃費調整をやったじゃないかマジで!」とNASCAR殿堂入りのジミー・ジョンソンと並ぶ、ラスベガス通算4勝の最多記録を打ち立てた。
「先週は信じられない展開だったし、またChampionship 4に進出する、本当だ(笑)」
「燃費も最高だし、クルーチーフのポール・ウルフ、ガソリン担当のニック・ヘンズリーの素晴らしい指示もあって、燃料が満タンかどうか確認してくれ、リードを保つために必要な情報もくれた。また(タイトル決定戦の)レースに出る。信じられない状況だ。本当に恵まれている!」と、自身でも驚きを隠せない展開に破顔一笑のロガーノ。
「信じられない日だ。さっき言ったように、燃費の調整にはチーム全員の集中が必要だ。エンジニアやスポッターだけじゃない。全員でやる必要がある。チーム全員の勝利だ。今日は最速ではなかったかもしれないがトップ5に入る堅実なクルマだったし、最後にはそれを最大限に活かすことができたね」
併催されたNASCARエクスフィニティ・シリーズ第30戦『アンベター・ヘルス302』は、完璧なタイミングで今季初勝利をさらった42歳のA.J.アルメンディンガー(カウリグ・レーシング/シボレー・カマロ)が、ライアン・シーグ(RSSレーシング/フォード・マスタング)をわずか0.156秒差で抑え、通算18勝目を挙げるとともに最終“Championship Race”への出場権を確保している。