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投稿日: 2024.11.12 18:43
更新日: 2024.11.12 18:46

僚友ブレイニーの連覇を打ち砕く。ロガーノが自身3度目のカップシリーズ王者を獲得/NASCAR最終戦


海外レース他 | 僚友ブレイニーの連覇を打ち砕く。ロガーノが自身3度目のカップシリーズ王者を獲得/NASCAR最終戦

 こうして始まった最終戦“Championship 4”の週末は、まず4人のタイトル候補をリードした王者ブレイニーがフリープラクティス(FP)最速を記録するも、続く予選ではカップでのキャリア最後のアタックを決めたトゥルーエクスJr.の19号車が、有終の美に向け2週連続でポールウイナーに輝く。

「とてもクールだ」とフェニックスでは3回目、キャリア通算25回目のポールポジションを得たトゥルーエクスJr.。「正直に言うと、どんなトラックでもどんな状況でも“速く走れる男”として知られたいものだ。予選のプレッシャーはいつだって相当に高いし、トラックに出て完璧にこなさなければならないが、近年のカップではチャンスは1回だけだ。でも全員に勝つのはいつも楽しいし、気分がいい。明日は大きな賞品があるし、うまくいけばその栄誉をゲットできるだろうね」

 迎えた決勝ではオープニングで姿勢を乱したタイ・ギブス(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタ・カムリXSE)がウォールに激しく激突し、最終ステージでもゼイン・スミス(スパイア・モータースポーツ/シボレー・カマロ)がクラッシュを喫した(これが勝敗の行方を大きく左右する)以外はコーションもなく。序盤のイエローで数周を走行したペースカーが、ギリギリのタイミングでレーンに戻ろうとした際にハーフスピンを喫し、プラスチックの樽を破壊したことを除けば、レースは大きな混乱なく進んでいくことに。

 序盤でリードラップを奪ったロガーノがステージ1を、続いてブレイニーがステージ2での勝利を奪っていく一方、対抗馬のレギュラーシーズン王者タイラー・レディック(23XIレーシング/トヨタ・カムリXSE)はレースを通じてライバルたちに追いつくペースがなく、6位に甘んじなければならず。

 同じく最後のひと枠を得たバイロンも、両ステージ4位から逆襲を期したが、最終ピットストップの前にステイアウトを決め、チェッカーまでライバルよりフレッシュなタイヤを使える状況を整えたが、コースに戻った直後に警告が出され、他の候補者がイエローでピットインしたことでアドバンテージが帳消しとなってしまう。

 これでペンスキーのスピードに対抗する手段を失った候補者を尻目に、陣営内バトルへ持ち込んだロガーノとブレイニーは、最後のリスタートからトラフィックを抜けていく間に首位ロガーノとの差を縮めたブレイニーが追い縋ったものの、最後の数周で考えられるあらゆるラインを探ったにも関わらず、背後の12号車が前方の22号車を捉えることはできず。惜敗のブレイニーは2週連続で開口一番「疲れ果てた」との言葉を口にした。

僚友ブレイニーの連覇を打ち砕く。ロガーノが自身3度目のカップシリーズ王者を獲得/NASCAR最終戦
最後のコーションに泣かされたウイリアム・バイロン(ヘンドリック・モータースポーツ/シボレー・カマロ)
僚友ブレイニーの連覇を打ち砕く。ロガーノが自身3度目のカップシリーズ王者を獲得/NASCAR最終戦
これでロジャー・ペンスキーは、2024年のデイトナ24時間を皮切りにインディ500、IMSA、WEC世界耐久選手権制覇にカップ王座を付け加えた
僚友ブレイニーの連覇を打ち砕く。ロガーノが自身3度目のカップシリーズ王者を獲得/NASCAR最終戦
他の候補と同じく惜敗のブレイニー(中央)は2週連続で開口一番「疲れ果てた」との言葉を口にした

「たどり着けなかった。一生懸命に追い抜こうとしたが、リスタートがうまくいかなかったんだ。彼(ロガーノ)からあまりにも離れ過ぎ、数人の選手を追い抜くのに時間が掛かり過ぎた。彼と22号車のチームにはおめでとうと言いたい。彼らは素晴らしいプレーオフを組んだ。レースをするなら、他の誰でもない彼がチャンピオンシップで勝つことを臨む。そしてロジャー(・ペンスキー)へのワン・ツーフィニッシュ、ロジャーのカップ3連覇の偉業は、彼とフォードにとって素晴らしいことだよ」

 その勝者ロガーノにとっても予想外の出来事がなかったわけではなく、右フロントタイヤ交換のわずかな遅れにより、最初のピットストップで4つポジションを失うと、その後、彼のジャッキマンが体調を崩してピットウォールから退場することに。ペンスキーのクルー間では大騒ぎとなり、急遽オースティン・シンドリック(チーム・ペンスキー/フォード・マスタング)のメンバーを22号車に移動させることでからくも対処した。

「最後までブレイニーとレースができたことは楽しかった」と今季4勝目を挙げ、これでリー・ペティ、デビッド・ピアソン、ケイル・ヤーボロー、ダレル・ウォルトリップ、そしてトニー・スチュワートらと並んで3度目のカップシリーズ王者を獲得したロガーノ。

「でも正直、週末に入ると彼が一番手強いライバルになるだろうと分かっていた。チームのメンバーにそう言っていたんだ(笑)。ブレイニーにはスピードがある。細かい部分で彼に勝たなければならない。そここそ、我々が彼らに対して有利な点だ。最後の細かな部分、リスタートの成功、そしてコースに出て管理できたことが、本当に違いを生んだね!」

 同じく併催となったNASCARクラフツマン・トラック・シリーズの第23戦『Championship Race』は、決勝の150周中132周をリードしたタイ・マジェスキー(ソースポーツ・レーシング/フォードF-150)が初のシリーズタイトルを獲得。

 そしてNASCARエクスフィニティ・シリーズ第33戦『Championship Race』は、注目すべきカムバックとして長年ファンに愛されてきたジャスティン・オルゲイアー(JRモータースポーツ/シボレー・カマロ)がレース中盤のラップダウンからバックアップカーに乗り換えてついに悲願を成就し、今季2勝目を飾ったライリー・ハーべスト(スチュワート・ハース・レーシング/フォード・マスタング)とともに優勝トロフィーを掲げている。

僚友ブレイニーの連覇を打ち砕く。ロガーノが自身3度目のカップシリーズ王者を獲得/NASCAR最終戦
NASCARエクスフィニティ・シリーズではジャスティン・オルゲイアー(JRモータースポーツ/シボレー・カマロ)が悲願を成就
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NASCARクラフツマン・トラック・シリーズはタイ・マジェスキー(ソースポーツ・レーシング/フォードF-150)が初タイトルを獲得することに
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今季2勝目を飾ったライリー・ハーべスト(スチュワート・ハース・レーシング/フォード・マスタング)とともに優勝トロフィーを掲げている


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