決勝に向けては、昨年のハンターレイのデータを参考にダウンフォースを減らして臨んだという。スタートではミカエル・アレシン(シュミット・ピーターソン)のスピンをきっかけに5台の多重衝突となったが、琢磨は「チルトンのマシンの動きが嫌だったけど、なんとか左に避けた」とコメント。

 これでポジションを自動的に5つあげて、そこからの追い上げとなったが、やはりリスタートとなってもカーナンバー26のペースは上がらなかった。

「フロントタイヤが働いてないような状態で、フロントを働かせようとするとリヤが滑り出すような状態でした。だからフロントがうまく働かない状態で、騙し騙し走るような厳しい状態でしたね」

ペースの上がらないマシンに苦しむ佐藤琢磨
ペースの上がらないマシンに苦しむ佐藤琢磨

 それでもしぶとく走り続け、レース中盤を過ぎた頃、ピットアウトして2周後に琢磨はターン4のウォールにヒットしてしまう。

「タイヤの内圧なのか、冷えていたのかわからないですが、サスペンションに異常があったわけではなさそうです。あの周はなんの前触れもなく、クルマがまっすぐいってしまいました……」。

 136周目に琢磨のレースは終わった。まったく同じような動きでチームメイトのアレクサンダー・ロッシもピットアウト後にクラッシュしている。

「今回は4台ともチェッカーを受けられなくて、厳しい週末でしたね。帰ってデータをしっかり見てみないとわかりませんが、ロッシも同じようにクラッシュしているし、何か同じ原因があったかもしれません」

 平均180マイルで走るショートオーバルで琢磨が無事に戻り、マシンも軽傷だったのが救いだ。

「この後はゲートウエイでテストをしてから、インディGPを迎えます。インディGPはロードコースですがバーバーのデータをよく見直して良い結果を出して、インディ500を迎えたいですね」

 このレースの結果、琢磨のランキングは11番手まで落ちたが、しっかりと体制を立て直してMonth of Mayを迎えてほしい。

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