キャリア通算645戦に出走した大ベテランは、チーム配下の新星たちにインパクトを与えることも決意しており、2025年のスーパー2プログラムでロッキー・ダルトン、ライラン・グレイ、新人のルーベン・グッドオールにもその蓄積を解放する。
「僕はこれまでのキャリアで多くのことを学んできた。その知識を次の世代に伝えることも本当に楽しみにしているんだ」と、2003年当時にステップアップ・シリーズも制覇している元チャンピオン。
「縁石に進入する際はどのようにヒットし、クルマの姿勢をスロットルコントロールで制御する方法や、レース当日のプレッシャーへの対処など、ちょっとしたコツを教えることで彼らが成功し、僕と同じくらいスポーツを楽しめるよう手助けしたいんだ」
「若いドライバーたちが成長し、成果を上げるのを見るのはとてもやりがいがあるだろうね」
現在のチームオーナーであるロッド・ナッシュも、ウィンターボトムをふたたびチームに迎え入れることに喜びの声を挙げる。
「マークがティックフォード・レーシングに復帰したことは、彼のドライビングスタイルだけでなく、彼の人柄からも、我々の事業にとって大きな利益だ」と続けたナッシュ。
「私は、偉大なスポーツマンとして、また個人として、つねに彼に対し最大限の尊敬の念を抱いてきた。彼は誰に対しても非常に敬意を払い、成功と達成に突き進み、追求するすべてのことに非常に体系的に臨むんだ。マークは魅力的で、知識豊富な政治家であり、私はつねに彼には『貴族の血』が流れていると信じてきた。我々のチームとフォードにとって、この“伝書鳩”が巣に戻ってくるのは素晴らしいことだね」
そして2024年にチームに加わったCEOのサイモン・ブルックハウスも、このニュースを「素晴らしい物語」と称賛した。
「マークはスポーツ界の生きる伝説であり、彼が故郷でもあるティックフォードに戻ってくることは素晴らしい物語で、トラック内外でチームにとっての大きな資産になる」と続けたブルックハウス。
「チーム内での彼の役割は本当にユニークで、彼の性格と豊富な経験を反映している。我々はティックフォード・オートスポーツのプログラムでの彼の指導力を目の当たりにするのを楽しみにしている。これは彼に知識を共有するプラットフォームを与えるだけでなく、次世代の才能あるドライバーを指導し育成することで彼の遺産を広めることになるはずだからね」
そして2016年から2018年までチームメイトを務め、自身の元メンターでもあった恩師と組むウォーターズも、来季の9月と10月にザ・ベンドとマウントパノラマでの共闘を心待ちにしている。
「フロスティ(ウィンターボトムの愛称)は、キャリア初期の僕にとって重要なロールモデルであり、ドライバーとしとての成長に大きな支えになった」と語ったウォーターズ。
「これですべてが一巡し、来季フロスティと一緒に走るのはとても特別なことだ」
「彼がワークショップやチームに復帰し、彼の知識と経験をすべて持ち込んでくれるのは素晴らしいこと。僕らの大きな資産になるだろう」

