更新日: 2024.11.27 19:16
こちらも“5気筒500PS”級の新型SUVがテスト。週末は連覇王者がポール獲得で僚友が連勝/TC2000第11戦
同じく自身の持つ史上最年長王者記録を更新したばかりのペーニャも、公式テスターの意見に同調するコメントを残した。
「新型SUVをスタートさせると、現在のTC2000とは異なるアドレナリンを感じ始めた。オスカー・カバレンのストレートで加速したときのエンジンのパワーと音には驚いたね。過去数シーズンに限らず、このSUVは僕がレースキャリアで運転したなかでもっとも速いクルマだと言えるよ」
こうして迎えた週末は、FP1では117号車のカローラを操るロッシが、僚友の25号車チャロッキを従えTGR陣営のワン・ツーで走り出しを決めると、続くFP2では前後を入れ替えての連続トップタイムと好調さを披露する。
しかし予選もQ2に入るとやはりルノー陣営が眼前に立ちはだかり、そこまでトップタイムを記録していたチャロッキに対し、最終ラップでペーニャの1号車フルーエンスGTが華麗なフライングラップを決め、2台のカローラを退けるキャリア通算37回目の最前列グリッド獲得となった。
現地18時15分開始の20分+1周で争われるレース1は、インバーテッドグリッド規則によりアルドリゲッティが僚友フィゴ・ベッソーネを従えホールショット。背後ではYPFホンダRVレーシングのフランコ・ヴィヴィアン(ホンダ・シビックTC2000)や、カローラ25号車のチャロッキらが接触バトルを繰り広げる一方、最終的にこのバトルに乗じたアルドリゲッティが、シボレーのフィネンチとホンダのヴィヴィアンを従えトップチェッカーを受ける。
しかし決勝終了後、スポーツコミッショナーは各車に搭載された複数のインカー映像を解析し、アクシデントの当事者となったフィネンチとヴィヴィアンにペナルティ裁定を課し、表彰台の最終結果が変更に。改めて2位にベルナルド・ラヴァー(ホンダ・シビックTC2000)、3位には中南米ルーキーカップ登録で戦うディレクTV OCASAレーシングの85号車、ティアゴ・ペーニャ(ルノー・フルーエンスGT)が続くリザルトへと変わる。
明けた日曜も首位アルドリゲッティの優位は揺らがず。オープニング早々にクラッシュに見舞われたフィネンチがトップ10圏内から離脱し、エンジン温度問題でペースダウンを強いられた王者ペーニャを横目に、ホンダのラヴァーを攻略した“チャンピオンの息子”ティアゴが2番手に浮上し、やはりルノー陣営がワン・ツーの体制を固めていく。
終盤はTGRのエースを務めるロッシが、僚友チャロッキとホンダの1台を仕留めて最後の表彰台スポットを奪取したものの、前方のフルーエンスGT艦隊を捉えるまでには至らず。アルドリゲッティが両日の決勝を制覇して週末を締め括った。