更新日: 2024.11.29 00:14
ストック経験を積む兼モデルのトニー・ブライディンガーが、トヨタ陣営からNASCARトラック参戦へ
すでに今季初頭にも「12月16日付で退任する」ことを表明していたウィルソンだが、陣頭指揮を取る最終年度として挑んだカップシリーズではタイトル戦線の主役を演じながら、最後はフォード陣営に連覇される悔しい結末に終わり、式典に渋々出席したことを認めた。
式の前日には、友人や同僚らが退任する彼のためにプライベートな祝賀会を開いたが、彼はそれが週末にやらなければならない「重労働」のすべてだと考えていたという。
「私はいつも謙虚な気持ちで臨んでおり(この受賞には)本当に驚いた」と、NASCAR会長のジム・フランスから賞を授与され、観客席に座っていた自分が受賞者だと知り思わず涙を流したウィルソン。
「親愛なる友人のジム・フランスにステージに呼ばれ、こうして自身の仕事が認められたことは私にとって衝撃的だった。私は自分が信じていること、心に思っていることを話した。こんな最高の日を迎えられた要因はシンプルで、私を支え、信頼し、奉仕する力を与えてくれた素晴らしいチームの反映に過ぎない。私はまだその喜びに浸っている」と続けたウィルソン。
この賞はNASCARの世界でもっとも名誉ある賞のひとつで、毎年授与されるものではなく、このスポーツに大きな影響を与えた人々を称えるものとして制定され、長い歴史のなかでウィルソンが29人目の受賞者となる。
「それを声に出して聞くだけで、本当に言葉を失うよ」と続けたウィルソン。
「知らなかった。てっきり、最後の最後で去り行く者への“送辞”がある程度と思っていたよ。でも改めて恐縮するばかりで、とても感謝している。我々はみな競争心が強く、ライバルが賞賛されるのを見るのはツラいものだ(笑)。でも私は(TRD USA代表として)まだ時間に追われているし、代表としてチャンピオンを祝福しなければならない。それが我々の仕事の一部だからね」
「何年も前にカリフォルニア州センチュリーシティで我々をこのスポーツに迎え入れてくれたのはビル・フランスJr.で、私が個人的なつながりと友情と信頼を築いたのはジム・フランスだった。今日は彼に友情を伝えたよ。なぜなら、トラック上のすべてのことを超えて、彼はただの良き友人であり、我々の会社を信頼してくれているからだ。私は彼の助けになれたと思うし、我々のチームも彼のチームがより良くなるよう手助けすることができた。そして、それがまた重要なことなんだ」