翌30日のレース2、VSRはレース1のデータから、マシンセッティングをレース後半に焦点を合わせたものに変更して臨んだ。
その影響か、スタートドライバーのアバーテは序盤アンダーステアに苦しみながらの走行を強いられ、6番手で根本とドライバー交代する。
後半スティントを任された根本は、コース復帰後、すぐさま5番手に浮上。その後も1周あたり1秒近くギャップを削って4番手を猛追すると、前の2台が3位争いを演じる隙にオーバーテイク。3番手に浮上した。

その後は3番手につけるGDLレーシングのジョニー・チェコットJr.にプレッシャーを与え続けてミスを誘うと、その隙を見逃さず1コーナーでオーバーテイク。ピットアウト後、オーバーテイクを連発する快進撃で3位表彰台を獲得した。
「予選では台数の多さに満足なアタックができず、悔しさが残りましたが区間タイムから計算すれば、かなり手ごたえはありました」と根本。
「レース1は、昨年のイタリアGTとは違うレベルの高いバトルに、正直、最初は戸惑いました。すべてが勉強だと思って無茶をせず、チームメイトにバトンを受け渡すことに集中しました」
「結果としては2位となり、満足なデビューを飾ることができました」
「レース2では計4台を抜くことができました。ハイレベルなバトルにも慣れ、最終的には自分もアグレッシブに追い上げることができてよかったです」
「タイヤの使い方、レース中のマシンの変化やバトル時のプレッシャーのかけ方など多くのことを学べた週末となりました。次のシルバーストーンに向けていい準備ができると思います」
「次もまだ見たことも、訪れたこともないサーキットですが、チーム一丸となって優勝できるよう努力します」
ブランパン・ランボルギーニ・スーパートロフェオ・ヨーロッパの第2ラウンドは5月12~14日、イギリス・シルバーストンで行われる。