更新日: 2017.05.08 16:46
TCRインター:スポット参戦のロブ・ハフ躍動、レパード・レーシングがワン・ツー
翌朝、日曜午前に行われたレース2では、リバースポールによりフロントロウにつけたクラフト-バンブー・ルクオイルのペペ・オリオラ(セアト・レオンTCR)が、1コーナーのラ・ソースでコロネルにヒットされスピン。そこに後続のマシンも絡み、プッシングを受けたチームメイトのヒューゴ・バレンテ(セアト・レオンTCR)もスピンを喫し、戦列を去る波乱に。
そんな混乱のスタートに乗じて飛び出したのは、地元チーム、デラヘイヤ・レーシングのフォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCRをドライブするエドゥアルド・モンドロン。その背後には、同じくゴルフに乗るロブ・ハフ、そしてレース1で大活躍を演じたレセンスのシビックがつけた。
しかし、2周目のレ・コンブで勝負に出た3番手のレセンスは、モンドロン、ハフのゴルフをまとめて仕留めにかかるが、若さゆえか勢い余ってのオーバーラン。
ふたたび3番手にポジションを戻そうとするが、その間隙を突いたのが名手ハフで、ホームストレートまでにモンドロンをかわし首位に浮上した。
翌周にはモンドロンをかわしたレセンスがハフに迫り、再三のチャージを仕掛けると、4周目のレ・コンブでふたたびサイド・バイ・サイドに。
両者マシンヒットのバトルはハフに軍配。手練れの技術に屈したレセンスがコースオフを喫し、5番手までポジションを失う結末に。
これでモンドロンを従えて体制を立て直したいハフだったが、5周目にその2台を一気にかわしていったのが、ハフのチームメイトであるベルネイ。
そのまま逃げ切ったベルネイが、昨年に続きスパでのレース2連覇を達成。フランス人ながらも“スパ・マイスター”であることを見事に証明する形となった。
続く2位には、スポット参戦で見事な適応を見せたハフ。そして3位には、前戦勝者で昨年までレパード・レーシングでベルネイのチームメイトでもあったコミニのアウディが、終盤にモンドロンをかわして連続表彰台を確保した。
TCRインターナショナルはこのまま欧州連戦に突入し、次戦は5月13~14日のイタリア・モンツァ戦となる。