翌朝、日曜午前に行われたレース2では、リバースポールによりフロントロウにつけたクラフト-バンブー・ルクオイルのペペ・オリオラ(セアト・レオンTCR)が、1コーナーのラ・ソースでコロネルにヒットされスピン。そこに後続のマシンも絡み、プッシングを受けたチームメイトのヒューゴ・バレンテ(セアト・レオンTCR)もスピンを喫し、戦列を去る波乱に。

レース2のスタートではラ・ソースで多重クラッシュが発生
レース2のスタートではラ・ソースで多重クラッシュが発生

 そんな混乱のスタートに乗じて飛び出したのは、地元チーム、デラヘイヤ・レーシングのフォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCRをドライブするエドゥアルド・モンドロン。その背後には、同じくゴルフに乗るロブ・ハフ、そしてレース1で大活躍を演じたレセンスのシビックがつけた。

フロントロウ2台を道連れにしたのは、こちらもスポット参戦、トム・コロネルのシビック
フロントロウ2台を道連れにしたのは、こちらもスポット参戦、トム・コロネルのシビック

 しかし、2周目のレ・コンブで勝負に出た3番手のレセンスは、モンドロン、ハフのゴルフをまとめて仕留めにかかるが、若さゆえか勢い余ってのオーバーラン。

 ふたたび3番手にポジションを戻そうとするが、その間隙を突いたのが名手ハフで、ホームストレートまでにモンドロンをかわし首位に浮上した。

 翌周にはモンドロンをかわしたレセンスがハフに迫り、再三のチャージを仕掛けると、4周目のレ・コンブでふたたびサイド・バイ・サイドに。

 両者マシンヒットのバトルはハフに軍配。手練れの技術に屈したレセンスがコースオフを喫し、5番手までポジションを失う結末に。

 これでモンドロンを従えて体制を立て直したいハフだったが、5周目にその2台を一気にかわしていったのが、ハフのチームメイトであるベルネイ。

 そのまま逃げ切ったベルネイが、昨年に続きスパでのレース2連覇を達成。フランス人ながらも“スパ・マイスター”であることを見事に証明する形となった。

 続く2位には、スポット参戦で見事な適応を見せたハフ。そして3位には、前戦勝者で昨年までレパード・レーシングでベルネイのチームメイトでもあったコミニのアウディが、終盤にモンドロンをかわして連続表彰台を確保した。

レパード・レーシングは16年に続き、スパのレース2で2年連続ワン・ツーを決めた
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 TCRインターナショナルはこのまま欧州連戦に突入し、次戦は5月13~14日のイタリア・モンツァ戦となる。

コロネルとは対照的に、チームメイトの17歳ベンジャミン・レセンスは好成績を収めた
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クラフト-バンブー・ルクオイル、ヒューゴ・バレンテもチームメイトの相似形でアクシデントに巻き込まれる
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フライアウェイで好調を維持したアルファロメオ・ジュリエッタもバラストの影響で中団に沈んだ
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