「ああ、ターン4で激しく突っ込んでフロントをロックしてしまった。ブロック(・フィーニー)はこちらがロックしたのに気づかずターンインしたと思う。でも大丈夫だった、彼というよりこちらのせいだからね」と語った連勝のウォーターズ。
「僕はできる限りベストを尽くしてそのポジションを返し、そこからすべてのバトルと戦術を駆使して、ただゲームが始まっただけ。とても楽しかった。勝利を収め、このフォード・マスタングをポジション1に運べたのは最高だ」
明けた日曜、週末最後の予選シュートアウトも制したウォーターズは、定位置となったポールからレース3をスタート。全車が天候急変の可能性を気にしつつ義務ピットの2回目を終えると、残り11周で雨がサーキットを襲った。
この混乱で元T8配下のルーキー、クーパー・マレー(エレバス・モータースポーツ/シボレー・カマロ)と交錯したフィーニーを尻目に、快走を続けたウォーターズがトップのままフィニッシュラインへ。
2025年の新規則ではすべてのスプリントで最速ラップのボーナスポイントが提供されるが、週末の3レースすべてで最速ラップを記録し、金曜に最高65ポイント、土曜と日曜に125ポイントを獲得した30歳のウォーターズは、2021年のボーナス導入以降、あの“SVG”ことシェーン-ヴァン・ギズバーゲンに続く週末最高315ポイントを獲得した史上ふたり目のドライバーとなった。
「なんて素晴らしいことだ。2025年のスタートとしては最高の週末になった」と、悲願のタイトルに向け好発進を切ったウォーターズ。
「こんなに速いクルマ、これほど良きものを提供してくれたチームには感謝してもし切れない。天候が裏切るだろうこともわかっていた。その時点では本当に余裕があったし、残り5周でペースを落として、そのままゴールにたどり着くことができた」
「最後に雨が降ってきたときでも、クルマは相変わらずとても速かった。雨は実に良くて、キャビンの温度が少し下がったよ。モンスター・マスタングは(黒の塗装により)かなり暑かったからね!」
こうして幕を開けたRSCの2025年シーズン。続く第2戦は恒例となるアルバートパークでのF1グランプリ併催イベント『メルボルン・スーパースプリント』が、3月13~16日に開催される。


