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 レース後半に進むにつれ、ゴルフGTI TCRの個性を掴み、驚異的なペースで追い上げたエクブロムだったが、最終的に0.4秒差まで詰めたところでチェッカー。TCR規定を採用した新生STCC最初の勝者は、ダールグレンとなった。

「エクブロムとのバトルは激しかったし、FFマシンではタイヤのマネジメントに細心の注意を払う必要があった」とダールグレン
「エクブロムとのバトルは激しかったし、FFマシンではタイヤのマネジメントに細心の注意を払う必要があった」とダールグレン

 ふたりの背後では、ブロムステッド、ハグロフに加えアウディRS3 LMSのトビアス・ブリンクが激しいバトルを展開。数周にわたってブロムステッドのゴルフに仕掛けていたハグロフが、最終ラップの最終コーナーで強引にインをこじ開けると、両者は接触しながらハグロフが前へ。

 ブロムステッドのマシンはダメージを負ったものの、なんとかゴールラインを通過。ハグロフが意地の表彰台を確保し、元ポールスター・シアン・レーシングのワークスドライバーがポディウムを独占する形となった。

KMSのエース、ヨハン・クリストファーソンの代役として起用されたフレデリック・エクブロムが貫禄の走りを披露
KMSのエース、ヨハン・クリストファーソンの代役として起用されたフレデリック・エクブロムが貫禄の走りを披露

 続く午後に行われたレース2は、セアトのアンドレアス・アンダーソンとアウディRS3 LMSのルベン・クレスナーがストレートブリッジの下で宙を舞う激しいクラッシュでレースが終了する波乱のなか、Q2でポールを獲得していたダールグレンが危なげなく2連勝。エクブロム、ブリンクのアウディが表彰台を獲得した。

 夕方16時スタートのレース3では、ふたたびセーフティカー導入のクラッシュが発生するも、終始首位争いを展開したエクブロムとダールグレンが最終ラップまでバトルを演じ、今度はエクブロムが首位を守りきってフィニッシュ。以下、ダールグレン、ハグロフと続いた。

「今季のSTCCプログラムがないことを知ったのはかり遅かった。それを思えば最高に素敵な週末だ」とエクブロム
「今季のSTCCプログラムがないことを知ったのはかり遅かった。それを思えば最高に素敵な週末だ」とエクブロム

 これで選手権首位はダールグレンとエクブロムが63ポイントの同率で並ぶこととなり、3位のハグロフは39ポイント。次戦はシリーズ唯一の他国開催となるフィンランド戦となり、5月20~21日にアラスタロのトラックで開催される。

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