予選Q1、Q2、Q3を制し、全レースをポールポジションからスタートすることになったクリストファーソンは、レース1スタートでも落ち着いたバトルを披露。フロントロウに並んだセアト・ディーラーチーム、PWRレーシングのロバート・ダールグレンに対しサイド・バイ・サイドの勝負となるが、1コーナーでの先行は許さず。結局、2番手以下に15秒近い大差を築いて17年STCC初勝利をマークした。

選手権首位で臨んだセアトのロバート・ダールグレンはレース1でVW勢に挑むも及ばず
選手権首位で臨んだセアトのロバート・ダールグレンはレース1でVW勢に挑むも及ばず

「ロバート(・ダールグレン)の(セアト・)レオンがインに飛び込んできて、僕は少しオーバーステアが出たけど、彼はきっちり僕のスベースを残してくれていた。とてもフェアなバトルだったね」とクリストファーソン。

 そのダールグレンは、レストラップ・レーシングのアルビン・ワルネロとのバトルで接触。自身は4番手まで後退し、ワルネロのホンダ・シビックTCRはラジエターを破損しマシンを止めることに。

 このアクシデントもあり、2位にはKMSのチームメイト、フレデリック・ブロムステッド、3位にエクブロムが入り、ゴルフGTI TCRのKMSが表彰台を独占する結果となった。

 続くレース2では、チームメイトのエクブロムとのフロントロウ対決となるも、オープニングラップでの攻防を制したクリストファーソンがトップチェッカー。以下、エクブロム、ダールグレン、そして同じくPWRレーシングのダニエル・ハグロフと続いた。

 最終レース3は、2番グリッドのハグロフがじりじりと後退する展開で10位に。その結果、クリストファーソン、ブロムステッド、エクブロムというレース1とまったく同じ着順でKMSが2度目の表彰台独占を達成。

レース1、レース3ともに表彰台を独占したKMS勢
レース1、レース3ともに表彰台を独占したKMS勢

「先週末のベルギーで世界ラリークロスに勝てたのに続いて、今週も完璧な勝利を手にすることができた。本当に最高の気分だよ」と、笑顔のクリストファーソン。

 これで選手権は3位、2位、3位と週末全表彰台を記録したエクブロムが、ポイントスタンディングのトップに浮上。ダールグレンが5ポイント差の2番手に後退。そして3番手に初参戦のクリストファーソンが急浮上している。

 次戦STCCの第3戦はふたたびスウェーデン開催へと戻り、首都ストックホルム近郊のソルバラにて6月16~17日に開催される。

PWRレーシングの共同オーナーでもあるダニエル・ハグロフは選手権5位
PWRレーシングの共同オーナーでもあるダニエル・ハグロフは選手権5位
ホンダ・レーシング・スウェーデンのマティアス・アンダーソンは、レース3で4位に食い込む
ホンダ・レーシング・スウェーデンのマティアス・アンダーソンは、レース3で4位に食い込む

本日のレースクイーン

林れむはやしれむ
2025年 / スーパーGT
マツキヨココカラアンバサダー
  • auto sport ch by autosport web

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

  • auto sport

    auto sport 2025年6月号 No.1608

    [特集]レッドブル 角田裕毅
    5つの進化論

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円