翌14日のレース2では、根本がスタートドライバーを担当してポールポジションからスタート。序盤にセーフティカーが導入される波乱もあったが、リヤタイヤを温存しながら首位の座を守ってアバーテにステアリングを引き継いだ。

ピットアウト後もアバーテがトップの座を守っていたが、レース終盤に向けて周回遅れの車両が多発。この処理に手間取った隙を突かれ、残り2周のところで23号車にオーバーテイクを許してしまい2番手に後退。そのままチェッカーを受けた。
なお、優勝は逃したものの、4レース連続で表彰台を獲得したことで、根本とアバーテはドライバーズランキングでトップと1点差の2位に浮上している。
「週末を通じていいペースを維持することができました。ドライバーとしての大きなミスもなく、つねに安定したドライビングができたのはとてもよかったです」と根本。

「その一方で、トラフィックの処理にもう少し改善の余地があると感じましたので、次戦のフランス・ポールリカールではよりすばやく処理できるように意識してドライビングしたいと思います」
「初めてのポールポジション獲得、そしてレース中のベストラップを更新しながら後続を引き離す走りができたのは、自分の持っている力をしっかりと発揮できた証明だと思います。シリーズランキングでは1点差の2位につけていますので、次戦では優勝してランキングトップに立つことを目指します」
また、根本はこれまでの活躍が評価され、5月22日付けでランボルギーニ・スクアドラ・コルセのヤングドライバーズ・プログラムに4期生として加わることが決定した。このプログラムはランボルギーニの若手育成プログラムで、トップクラスのGT3ドライバーへ成長させるべく、フィジカルやメンタルも含め、多角的に指導が行われるもの。
根本は「僕にとっては突然の発表でしたが、ランボルギーニのモータースポーツ部門であるランボルギーニ・スクアドラ・コルセのヤングドライバーズ・プログラムの一員に抜擢され、とても光栄に思っています」とプログラム加入を語った。
「プロフェッショナルドライバーを目指している自分にとっては、まさに大きな第一歩なので、このチャンスをしっかりとものにし、指導員や先輩ドライバーたちから、ランボルギーニ・ファミリーの一員として、多くのことを吸収させて頂きたいと思っています」
ブランパン・ランボルギーニ・スーパートロフェオ・ヨーロッパの第3ラウンドは6月23~25日にフランスのポールリカールで行われる。