更新日: 2017.06.08 13:29
ロボレース、6月中に2台目のロボカー登場へ。初レースは11月以降か
バルカムは、7月29~30日に行われる2016/17年シーズンのフォーミュラE最終戦モントリオールePrixまでにレースを行うには「スケジュールがタイトだ」とコメント。
また、2017年11月に行われる予定の2017/18年シーズン開幕戦香港ePrixでの併催も、時間が短すぎるとしている。
バルカムによれば、現在ロボレースが最優先事項としているのはシリーズに参戦する意志があるエントラントに、自動運転マシンによるレースが技術的に可能であること、そのためのインフラが整っていることを示すことだという。
「今シーズン、我々が取り組むべきなのは、参戦チームを呼び込むべく、車両などの開発を進め、プラットフォームを発展させることだ」
「参戦するチームはAIをプログラミングすることになる。ソフト面でのリスクはチームが背負い、マシンのパフォーマンスレベルを決める。一方、車体などハード面は我々が責任を負う」
「我々はデータを集めており、それを全チームと共有する。彼らはデータを使ってAIのトレーニングやシミュレーション環境の構築を行うことになる」
「だから、我々はロボレースというプラットフォームが稼働していて、チームの受け入れ準備が整っていることを示す必要があるんだ」
上述したとおり、パリePrixでロボカーが見せた走行スピードはレーシングスピードとは程遠いものだった。しかし、バルカムは、ラップペースはすぐに改善すると自信を覗かせた。
「まずはマシンが状況を把握し、どういったアクションを起こすべきか判断する。速度を出すのか、出さないのかというのも、ひとつのアクションだ。AIは安全なスピードで走れるか判断することになる」
「パリで我々が披露したのは、ロボカーがつねに状況を把握しているということだ。どこにどういった障害物があるのかなどね」
「このあとは人間と同様、限界までプッシュしていくことになる」
この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています