全車がピット作業を終えた19周目。トップはエクストローム、ラスト、マルティン、ミュラー、ウィットマン、そして土曜日に勝利したポール・ディ・レスタ(メルセデスAMG C63 DTM)の順でレースは後半戦へと入る。
エクストロームを射程圏内に捉え、オーバーテイクのチャンスを伺っていたラスト。残り約5分となった32周目の1コーナーで牙をむきエクストロームをインからオーバーテイク。
トップを奪い返したラストはポジションを守り、DTM参戦9戦目にして初のトップチェッカーを受けた。

ポルシェ・スーパーカップで3度優勝を果たし、アウディのファクトリードライバーとしてWEC世界耐久選手権でも活躍したラスト。
「優勝を成し遂げるためにずっと取り組んできた。マティアス(エクストローム)は別のストラテジーを採っていたが、彼はフェアなディフェンディングでポジションをキープしていた」
「まだタイトルのことを考えるのは時期尚早だけど、ポイントリードは特別だね。シーズン前には、このポジションにいることを想像できなかったよ」と喜びを語った。
2位はエクストローム。3位は1周目でタイヤ交換を行う大胆な作戦を採ったマルティンが入った。
ランキングトップでハンガロリンク戦に挑んだアウアーだが、第6戦もマシントラブルでリタイアし2戦連続ノーポイントと手痛いラウンドとなった。
チャンピオンを争うグリーンも1戦目はノーポイントに終わったが、日曜日のレースでは終盤にディ・レスタ、ウィットマンを交わし5位フィニッシュを果たした。
39ポイントを獲得したラストは70ポイントでアウアーを1ポイント上回りランキングトップに浮上。グリーンが65ポイントでランキング3位、エクストロームが62ポイントで4位につけている。