そうした混乱を尻目に終盤浮上してきたのは、やはり2017年シーズン好調のDJRチーム・ペンスキー勢。シリーズポイントリーダーのクルサードが、チームメイトのマクローリンと2台で別次元の速さをみせながらのバトルを披露し、コンマ3秒差でトップチェッカー。

 今季ここまで何度も見せつけてきた、シェルVパワー・フォード・ファルコンのワン・ツー・フィニッシュでオープニングレースを飾った。

 続くレース2のポールポジションはマクローリンとなったが、スタートではRBRAのジェイミー・ウィンカップが意地を見せ、ファルコンをかわして逃げの体制へ。

レース1を4位、レース2は2位表彰台と食い下がったジェイミー・ウィンカップ
レース1を4位、レース2は2位表彰台と食い下がったジェイミー・ウィンカップ

 しかし、マクローリンはペースをキープし、トラックポジションを追求せず2度目のピットストップ。そして最後のピットストップとマージンを縮めて、ウィンカップを逆転することに成功する。

 最終的に2秒のマージンを築いたマクローリンが今季4勝目をマーク。2位にウィンカップが入り、最後の表彰台にはレース1の雪辱を果たす走りを見せたSVGが入り、RBRAホールデン2台揃っての表彰台を死守した。

王者SVGも、レース2は3位表彰台でパンクの借りを返す走りを披露
王者SVGも、レース2は3位表彰台でパンクの借りを返す走りを披露

 この勝利でマクローリンはウインカップをかわし、選手権首位のクルサードに10ポイント差と迫るランキング2位に浮上。VASCの次戦は7月9日の週末に開催される、タウンスビルへと続く。

今季4勝はもとより、最多6度のポールポジションが光るスコット・マクローリン
今季4勝はもとより、最多6度のポールポジションが光るスコット・マクローリン
ニッサンのリック・ケリーも、レース2でトップ10入りを果たし、マシンのポテンシャルアップを証明して見せた
ニッサンのリック・ケリーも、レース2でトップ10入りを果たし、マシンのポテンシャルアップを証明して見せた

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