更新日: 2017.07.11 18:00
STCC:第4戦ファルケンベルグは混戦模様へ変化? 3戦3名の勝者が誕生
続く正午過ぎのレース2は、レース1のスタートとまったく同じ展開となり、遅れたエクブロムをかわしてブロムステッドが先頭へ。
しかし高速ターン6では、レース1でストールし赤旗の起因となったアンドレアス・アールベルグのフォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCRが、今度はグラベルに大きくコースオフ。マシンがスタックしたことでセーフティカー(SC)導入となった。
再開後、マージンがなくなった先頭の2台はシケインでブレーキング競争を繰り広げ、クリストファーソンがアウトから並びかけるも、バラストの影響か止まりきれずにエスケープへ。この間隙を突いて、エクブロムがチームメイト2台の前に出ることに成功。
すぐさまコースに復帰した2台だったが、続けてセアトのダールグレンが翌周のターン4でサイド・バイ・サイドのバトルに持ち込み、KMSの2台をオーバーテイク。
隊列が乱れた隙にダールグレンの僚友であるダニエル・ハグロフのセアトも続き、そのまま21周のチェッカー。エクブロムが今季2勝目、ダールグレン、ハグロフのPWR勢が表彰台を確保した。
そして最終レース3は午後4時前にスタート。Q3でトップタイムを獲得し、この最終レースでポールシッターとなるはずだったブロムステッドだが、彼はレース2のファイナルラップで左フロントタイヤのバーストからターン6でウォールにクラッシュ。マシン修復が間に合わず、このレースを泣く泣く見送る決断を下すこととなった。
これで実質ポールとなったフロントロウのエクブロムは、前戦2レース分の失敗を取り戻す完璧なスタート。ブロムステッドの例からタイヤマネジメントに徹したはずだったが、この元王者のベテランも残り6周の時点で同じ症状に見舞われバリアに。
45kgのサクセスバラストを積むクリストファーソンはさらに慎重な走りに徹し、序盤からエクブロムの後方でダールグレンを抑え、シリーズポイント争いでベテランを助ける働きをみせていたが、エクブロムが去ったことでお役御免。そのままペースを抑えてポジションをキープし、27周のトップチェッカーをくぐった。
「レース2のあとに、僕らのマシンは左フロントの負荷を軽減するセット変更を行ったけど、バーストしたのはエクブロムの方だった。僕のマシンはさらに重かったので心配したけど、ロバート(・ダールグレン)を抑えつつ、最後まで持ってくれたので幸運だった」と、世界ラリークロス選手権のレギュラーでもあるクリストファーソン。
これで選手権は、首位ダールグレンに対しクリストファーソンが12ポイント差で追う展開に変化。次戦第5戦は8月12~13日の週末に、スウェーデン中西部の名物トラック、カールスコーガで開催される。