「9番グリッドからスタートしてすぐ、1コーナーのバンプでスピン。普通、あそこは基本アクセル全開。ちょうど1コーナーと2コーナーの間にトンネルがあってそこにバンプがあるんですが、タイヤが温まっていないなかでスタートして内圧も上がってないし、車高も低い状態だから底を打ってしまったのかなあ……。なぜあんなことになったのか、ちょっと不思議でした。今でこそ仕方ないって言えますが、あの時はこんな気持ちすらなかった。今でもほかのことも含め、よく覚えていないんです」
ほろ苦い思い出を経て、今また日本のレースに復帰、もてぎのロードコースを走る松浦には、再びここでチャンピオン争いに挑みたいという願いがある。
「スーパーGTでは毎シーズン、ツインリンクもてぎで最終戦が行なわれているので、自分たちのクルマがチャンピオン争いしている状態でもてぎに来たいですね」
自らの手でプロドライバーとしての道を切り開いた場所、その地で優勝したいという思いを持ち続けている。

