スプリントレース
イギリスGPの決勝日、15万人の大観衆が押し寄せたシルバーストンサーキットでスプリントレースが行われた。
リバースグリッドでシャルルが8番グリッドからスタート。すぐに6位に上がるが5位の#9セルジオ・カナマサス(RAPAX)を抜くことができず上位勢との差は広がってしまう。
12周目のターン3~4のコンプレックスで並びオーバーテイクに成功。前がクリアになった13周目にはこのレースのファステストラップを記録し2ポイント加算。
さらにランキング2位の#9オリバー・ローランド(DAMS)を追い詰めていくが、17周目にハンガーストレートで#11ラルフ・ボシューン(カンポスレーシング)がクラッシュしセーフティカーが入る。
最終ラップの21周目にレース再開となるが、ローランドは前の2台から驚くほどギャップを広げて後続を抑え込みこの行為に対し20秒加算という重いペナルティが科された。
4位でフィニッシュしたローランドは17位まで降格となったが、シャルルは最後の最後で#カナマサスの先行を許してしまい最終結果は5位となった。
フォーコは上位陣の後退により13位まで順位を上げたが依然としてマシンの問題は解決しておらず最後まで極めて苦しいレースを強いられることとなった。
コメント
レネ・ロシン チームマネージャーのコメント
このウイークエンドのシャルルのパフォーマンスについては驚きさえ感じます。フィーチャーレースでのポールと優勝、スプリントレースでのファステスト獲得(2ポイント)はチーム全員に喜びと躍動するモチベーションを与えてくれます。二週間後のブタペストでもこの流れを維持して前半戦を終え、夏休みをハッピーな状態で迎えたいと思います。
#1 シャルル・ルクレールのコメント
フリー走行から良いかたちで走り始めることができたけど、クルマも僕自身の走りもさらにインプルーブでき、今回の予選では開幕以来でもっとも大きなギャップをつけてポールポジションを獲得することができました。
フィーチャーレースは良いスタートができて1周目には2位以下に差を付けることができ、とても上手くいったと思います。オプションタイヤソフトではとても速かったし、後続を引き離すことができたよね。
クルマから煙が出て来た時は何が起きたのか分からなかったから少し恐かった。コース脇のスクリーン映像が見える場所があって自分のクルマから煙が出ているのが見えた。
ミラーでも煙が見えた時にはエンジンブローかと思ったけど何も問題はなかったんだ。ステアリングダッシュにも何の警告表示も出ていなかった。

不思議な気分だったよ。チームに無線で聞いたけど彼らも何が起きたのか分からない様子だったし、だったらとにかくレースを続けるしかなかった。
プライムタイヤハードに換えてプッシュするとグレイニングが出るのが分かっていたからしばらく抑えてからプッシュをし始めたけど、そのペースもすごく良かったと思う。
後ろから#20ノーマン・ナト(アーデン)が迫っているのが分かっていたけど冷静になるんだと自分に言い聞かせ、タイヤが落ち着くのを待ってからプッシュしたんだ。そこからはクルマも完璧だったしとても満足のいくレースだった。
スプリントレースはスタートがあまり良くなかったけれど、なんとかポジションをキープすることができた。だけど前をカナマサスに抑え込まれてしまいこれを抜くのはとても難しかった。
12周目のターン4でオーバーテイクに成功したけど、その頃にはもうタイヤが終わってしまっていたんだ。それでもファステストラップを記録できたのはポジティブなことだし、僕のペースはこのレースでもすごく速かったということだよね。
そこからすぐに上位集団に追い付けたんだけど最後にセーフティカーが入ったのは残念だった。あのおかげでみんながタイヤをクールダウンさせることができてしまったんだ。
再スタートでのローランドの僕に対するブロックはフェアではなかったと思うし、彼は一体なにがしたかったのか分からないよ。いずれにしても今週は全体として素晴らしいレース週末だったし、選手権のリードを広げることもできた。それが今回の一番の目標だったしその通りのレースができたことをとても嬉しく思うよ。