NASCAR CAMPING WORLD TRUCK SERIES
第12戦 Overton’s 150
開催日:7月29日
クリストファー・ベルが今季4勝目
トヨタ・タンドラ、トップ3独占
NASCARキャンピング・ワールド・トラック・シリーズ第12戦「Overton’s 150」が7月29日(土)にポコノ・レースウェイで開催された。
29日(土)午後1時23分に2.5マイルトライアングルオーバルを15周、15周、30周の3ステージ合計60周(150マイル:約240km)して競われる決勝レースがスタート。
キャリア2度目、今季初めてのポールポジションを獲得したベン・ローズと2番手グリッドのカイル・ブッシュが先頭に並んでスタートが切られたが、1周目にカイル・ブッシュが首位を奪取すると、みるみるうちに後続を引き離して独走状態に。
その後方ではクリストファー・ベルが2位へ。ローズ、ライアン・トゥルーエクス、マット・クラフトンと続き、イエローコーションが出なかったこともあり、ステージ1はこの順位のままフィニッシュ。トヨタ・タンドラがトップ5を占めた。
ステージ2も、トップでピットアウトしたカイル・ブッシュが一度も首位を譲らずトップでフィニッシュ。ライアン・トゥルーエクスが2位、ベルが3位で続いた。
ステージ3は、ステージ2の終盤にピットに入る戦略を採ったクラフトン他数台が先行。カイル・ブッシュは9位で再スタート。しかしカイル・ブッシュは、再スタート直後の3ワイドでの混戦をすり抜け、6位へとポジションを上げたところで後続から接触されてスピン。壁に激しくヒットし、レースを終えることとなってしまった。
このコーションからの再スタートでは、チームメイトのノア・グラッグソンもクラッシュ。カイル・ブッシュ・モータースポーツは一気に2台を失うことに。
45周目に再スタート。トヨタ勢最上位の3位につけていたクラフトンはパワーステアリングのトラブルに見舞われ後退。代わってトヨタ勢をリードしたのはチームメイトを2台失ったベル。ベルは着実に順位を上げていき、残り7周の54周目には首位に立った。
ベルが首位を独走する後方では、2位、3位争いが激化するなか、トヨタ・タンドラが速さを活かし、ライバルをかわしてローズが2位、ライアン・トゥルーエクスが3位へ。
ベルは2秒近く後続を引き離しトップチェッカー。今季最多となる4勝目を挙げ、ドライバーズランキングでも首位に立った。
ローズが自己最高位タイとなる2位、ライアン・トゥルーエクスは今季3度目のトップ5フィニッシュを果たした。
次戦第13戦は8月12日(土)にアメリカ北東部ミシガン州ブルックリンのミシガン・インターナショナル・スピードウェイで開催される。
ドライバー クリストファー・ベル
「本当にタフなレースだった。しかしクルーチーフやスポッターを含めたクルーの皆が最高の仕事で支えてくれたおかげで勝てた。この素晴らしいチームで戦うことができるなんて、どれだけ感謝しても足りないだろう。30周目の(ステージ2と3の間の)ピットという作戦は、ステージポイントを獲得するために正しい選択だったと思う」
「しかし、ステージ2終盤にピットインした車両が再スタート時に前に来たことで、かなり後方からのスタートとなりタフな追い上げを強いられた。とはいえ、グランドスタンドの大観衆が見守る前でレースを戦うのは最高の気分だった。彼らに感謝したいし、レースを楽しんでくれたと思う」