レース後、SVGに謝罪に向かったマクローリンだが、RBRAは「なぜドライブスルーの適用を判断しなかったのか」と異議を主張。しかしスチュワードはその後の審議により、マクローリンのペナルティは維持の上、SVGに対しても「コントロールライン手前、SCピリオドでのレーシングインシデント」に対し、33秒のタイム加算ペナルティを下した。
最終的にこの波乱が影響したレース1は、マクローリンのチームメイトで今季前半戦をリードしたファビアン・クルサード(フォード・ファルコンFG-X)がトップチェッカー。2位に同じくフォードのチャズ・モスタート、3位にRBRAのジェイミー・ウィンカップ(ホールデン・コモドアVF)の表彰台となった。
翌日のレース2では、その土曜表彰台組がスタートから躍進。この日もポールのマクローリンがプア・スタートとなり、いきなり4番手に後退。序盤戦はモスタートがリードを奪う展開となった。
さらに中盤には、ふたたびコース上のデブリにより前日同様ニッサン・モータースポーツのマシンがバースト。今度はリック・ケリーが不運に見舞われ、これで連日のSCに。
これに乗じて各車が最初のピットストップをこなすなか、首位浮上となったのがRBRAのウィンカップだった。

ウインカップはその後一時はチームメイトに先頭を譲るものの、ラップタイムに勝る自らのドライビングで42周目に再逆転。

そのままリードを維持して52周を走破。今季2勝目を挙げると同時に、キャリア通算106勝目となりシリーズの新記録を樹立。前記録保持者でRBRAのサテライトに所属するクレイグ・ラウンズを始め、多くのファンから祝福を受ける歓喜のポディウムとなった。
この週末の結果により、マクローリンは2058ポイントで選手権リーダーには留まったものの、ウィンカップが12ポイント差の2番手と肉薄。DJRペンスキー独走の展開が変化を見せ始めている。
次戦9月16~17日の第10戦は“エンデュランス・カップ”の初戦となるサンダウン500となる。
