「そう、我々はアウディに代わる候補として、かねてからアルファロメオにラブコールを送っていた」と、オースティン。
「BTCCのNGTC規定に最適な車種を探していたし、昔からアルファロメオというブランドの大ファンでもあったからね」
「ジュリエッタは現状の規定に最適な1台だ。ショートホイールベースでコンパクトな車体は必ず高い競争力を持つはず。もし具現化するなら、当時に於いても最有力候補のモデルだったんだ」
しかし、交渉の実現度に合わせて今季2017年は引き続きトヨタでの参戦を選択。アルファロメオとの交渉を代表のベルヒャーが継続して担当し、今回の発表に至った。
「サイモンの判断は正しかったと思う。今季の投入を急いで競争力のないままシリーズに入るより、実績のあるトヨタのパッケージで戦いつつ、2018年に向けて万全の準備を整えるほうがより確実だからね」と、オースティン。

マシンは来年1月に開催されるオートスポーツ・インターナショナルショーでのラウンチを予定しており、チームはあくまでプライベーターとしてエントリー。ゆくゆくは、スーパーツーリング以来、アルファロメオの公式なワークス支援を得てファクトリーチームとして活動することを狙っている。
「もちろん、チームはインディペンデントのエントリーになるけど、UKディーラーの支援が得られている。僕らがBTCCでどんなことができるかを証明し、願わくばアルファロメオがメーカーチームとしての復帰を検討するぐらいの誘惑ができれば最高だね」
