FIA F2:プレマ・セオドールレーシング 2017年第9戦イタリア レースレポート
フェラーリJr. アントニオ・フォーコが地元イタリアでF2初優勝!
2017年9月1~3日
イタリア/アウトドローモ・モンツァ
予選
金曜日、午後の予選でマシンの仕上がりが思わしくなく、1回目のアタックで#1 シャルル・ルクレール5番手、#2 アントニオ・フォーコは7番手につけるのがやっとの状態。
最後のジャンプアップを狙い、各車2回目のアタックに入ったセッション終了間際に1台のマシンが第1シケイン出口でスピン、ストール。赤旗が提示され残り6分でセッションは再開されたものの、日が陰って路面コンディションが変化しタイムの更新はほとんど見られず。
#7 松下信治(ART Grand Prix)が自身初のポールポジションを獲得した一方で、他のドライバー同様、自己ベストを更新できなかったプレマ・セオドールのふたりはシャルルが7位、アントニオは8位という結果に終わってしまった。
フィーチャーレース
F1の予選後に行なわれる予定だったフィーチャーレースは、豪雨で約2時間半のディレイの末18時20分という遅い時間に始まった。
今季からF1同様に導入されたレギュレーションの初施行で、セーフティカー先導でフォーメーションラップを行ない、その周回数を減算した上でのスタンディングスタートが切られた。
シャルルは好スタートで一気に2位まで浮上し、首位の#3 ニック・デ・フリース(Racing Engineering)を追う。アントニオも7位をキープしてレースを進める。13周目あたりからシャルルはさらにプッシュし、デ・フリースを猛追。3位以下を大きく引き離していく。
19周目にアントニオは4位浮上。一方17周目にピットインして新品ウエットに履き替えたシャルルは、翌周ピットインしたデ・フリースを直後の第1シケインで抜こうと試みるも止まりきれずオーバーシュート。
その直後#9 オリバー・ローランド(DAMS)の左リアタイヤが外れ、コース上にストップしたためセーフティカーが導入される。
レースは残り2周で再開され、直後の第1シケインでシャルルがデ・フリースのアウトに並ぶがまたしても止まりきれずオーバーシュートし3位に後退。デ・フリースも2位に落ちて#5 ルカ・ギオット(Russian Time)がトップに浮上。タイヤ交換で順位を下げていたアントニオはレズモの1つめで松下を抜いて再度4位に上がった。
最終ラップの第1シケインでデ・フリースにインに飛び込まれたギオットはたまらず飛び出し、シケインをカットしてコース戻るがこれに対して5秒加算ペナルティが科されることとなる。
後ろからチャンスを狙っていたシャルルはシケインの立ち上がりが遅れたデ・フリースのアウトに並びかけていくがデ・フリースの幅寄せを受けて接触!
コースの外に押し出されてバリアにヒット。2台ともに左リアタイヤを壊してリタイアを余儀なくされてしまった。
トップでチェッカーを受けたギオットにペナルティが科されたため、松下を巧みに抑えながら2位でフィニッシュしたアントニオが繰り上がり、地元イタリアでF2初優勝を飾ることとなった。