ヒュンダイ・モータースポーツの開発部隊とメニュ、タルキーニのドライバー陣は、TCRインターナショナルへのデビューに先立ち、スペイン・バレンシアで2日間のテストを敢行。
開発期間中にも協業していたイギリスのBRCレーシングがマシンのオペレーションを担当し、レギュラーのふたり以外に元BTCCドライバーのダン・ウェルチやTCRヨーロッパに参戦中の元WTCCドライバー、スティアン・ポウルセンなど複数のドライバーたちも参加。来季に向け、ポテンシャル・カスタマーとしてi30 N TCRのパフォーマンスを確認する作業を行った。

WTCCでラーダ・ベスタTC1の開発ドライバーを務め、今季はヒュンダイと契約し正式な開発リードドライバーとしてステアリングを握ってきたタルキーニに加え、2016年シーズンのTCRシリーズにウェスト・コースト・レーシングからスポット参戦した経験のあるメニュを招集することで、ヒュンダイはさらにツーリングカーでの「世界的経験を加えることができる」と期待を寄せている。
「名手であるアラン・メニュがチームに加わってくれるだけで、我々のエンジニアへのフィードバックが倍増するだけでなく、トラック上でマシンをどのように扱い、どうセットアップを施せばいいのか、その判断基準や能力を磨くことができる」と語るのは、元JASモータースポーツのチーフデザイナーとしてシビックWTCCのデザインを手がけ、タルキーニとも開発作業を共にした経験を持つ、現ヒュンダイ・モータースポーツ・カスタマーレーシング・マネージャーのアンドレア・アダモ。
「それは我々のドライバーだけでなく、未来の多くのカスタマーたちを助けることにもなるだろう」
この新型『ヒュンダイi30 N TCR』は、10月7~8日に初開催となる寧波国際サーキットでTCRデビューを果たすこととなる。

