更新日: 2017.09.26 14:10
ADAC F4:プレマ・セオドールレーシング 2017第7戦ホッケンハイム レースレポート
ユーリ・ビップス、ADAC F4 悲願のドライバーズタイトル獲得!
2017年9月22~24日
ドイツ/ホッケンハイム
前戦のザクセンリンクから2週連続開催のADAC F4最終戦、ホッケンハイム。
ザクセンリンクでチームタイトルを確定したプレマ・セオドールレーシングは、ドライバーズタイトル争いにFDAドライバー #9 マーカス・アームストロング(202ポイント)、エストニア人ドライバーの#44 ユーリ・ビップス(218.5ポイント)の2名を残すことに成功。
ここにライバル、強豪のV.A.R.からエントリーする#1 フィリッペ・ドルゴビッチが絡むという展開。理論上はシリーズ4位につける#13 ファビオ・シュラー(US Racing)までがタイトル権利者であるが、現実は3位のドルゴビッチまでの戦いとなる公算が大方の見方だった。
ところが好事魔多しとはまさにこのことと言わんばかりの展開に。2回のFPを通してマーカス、ユーリともにさっぱりタイムが伸びずトップ10に入れない状況に陥った。
周囲は“また三味線を弾いているんだろ?”と言う見方が圧倒的だったが、実際にはそんな余裕のある状況ではなかった。
予選
予選が終わるとプレマ/セオドールレーシングはより深刻な事態に陥っていることが誰の目にも明らかになった。
Q1はユーリ14番手、マーカス21番手。続くQ2でもユーリがQ1と同じく14番手でこれはまだマシな結果。マーカスに至ってはディスクォリファイ(予選不通過)という結果に!
一方のライバルたるドルゴビッチはQ1/2ともに2番手と絶好調。この段階でドライバーズタイトルに一番近いのはドルゴビッチというのは誰の目にも明らかだった。
レース1(シリーズ第19戦)
1台のマシンが出走できなかった為、それぞれ1ポジション上がったグリッドからスタート。ユーリ13番グリッド、マーカス20番グリッド。
フロントローにいるドルゴビッチのことを考えると、モチベーションを失いそうなポジションだが、とにかくやれることをやり尽くすしかないユーリとマーカスである。
スタート進行のシグナルトラブルで混乱があったがそのままレースはスタート。ここでユーリ、マーカスはともに大きくポジションを上げてのオープニングラップとなった。一方のドルゴビッチもスタート良くトップに立ち、逃げ切り体制を固める。
3周目に入る頃にはユーリ9番手、マーカス12番手まで這い上がってきた。その後、ユーリは更に1ポジション上げて8番手、マーカスも10番手に上がったところでチェッカー。優勝はドルゴビッチ。タイトル争いはここで急激に緊迫度を増した。
なおスタート時の混乱については不問となり、各ドライバーにペナルティー等は発生しなかった。またこのレース1の順位はレース3のグリッドにリバースで反映される。
その為に10位のマーカスはポールポジション。8位のユーリは3番手セカンドローと言うビッグボーナスを手に入れることになる。