続く午後のレース2は、ファイナルラップまで10周以上にわたりレースをリードしたリバースポールのゲルト・コーバー(シュヴァーベントラック/イベコ)を、フィニッシュまで残り半周のところでかわしたキスがドラマティックな大逆転劇で制し、2位にはキスのオーバーテイクに乗じてコーバーを3位に追いやったアントニオ・アルバセテ(トラックスポーツ・ルッツ・ベルナウ/MAN)が入った。

自身初となるETRCポールポジションを獲得したサッシャ・レンツ

 明けた日曜朝の予選では、レンツのメルセデスが自身初となるポールポジションを獲得。しかし、レース3のスタートでは土曜の2レースとも接触のアクシデントでマシンにダメージを負い、下位に沈んでいた現ポイントリーダー、アダム・ラッコ(フレートライナー/バギラ・インターナショナル・レーシング・システム)が怒りのホールショット。

 そのまま33歳の誕生日を自ら祝う今季12勝目をマークし、以下レンツ、ハーン、キス、ハルムの順でチェッカーをくぐった。

抜きどころのないブガッティ・サーキットで最終周の大逆転を見せたノルベルト・キス

 そして最終レース4は、前日のレース2でファイナルラップでの大逆転負けを喫していたコーバーが、リバースグリッドのフロントロウ、2番手からのスタートでその雪辱を晴らす勝利を記録。2位には、そのコーバーを最後まで苦しめたハルムのMANが入り、週末2度目の表彰台を確保。3位に王者ハーンが続き、最終戦を残して選手権首位のラッコに45ポイント差にまで詰め寄った。

 そのETRC最終戦はイベリア半島、スペインのハラマが舞台。トラックヘッドには厳しいビッグブレーキングとタイヤ磨耗の激しいサーキットで、10月7〜8日に最後のタイトル争いが繰り広げられる。

レース3のスタートで勝負を決めたアダム・ラッコが今季12勝目をマーク
各レースとも、スタートでのポジショニングが勝利のカギとなった
レース2の借りを返し、同サーキットで11年ぶりの勝利を挙げたゲルト・コーバー

本日のレースクイーン

宮瀬七海みやせななみ
2025年 / スーパーGT
KOBELCOガールズ
  • auto sport ch by autosport web

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

  • auto sport

    auto sport 2025年6月号 No.1608

    [特集]レッドブル 角田裕毅
    5つの進化論

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円