ヨーロピアンF3:プレマ・セオドールレーシグ 2017第8戦レッドブルリンク レースレポート
予選2/予選3
レース1終了後に行われたQ2/Q3。ここではカラムが4番手、マキシミリアン9番手、周10番手にミックが12番手とやや冴えない。
セカンドファステスト(レース3の予選)はカラム3番手、マキシミリアン6番手、周が13番手にミックが16番手。
ノリスを何が何でも上回りたいマキシミリアンにとって、かなり手痛い予選結果となった。なおライバルのノリスは二つの予選とも2番手。トップはエリクソンで、波があるもののmotoparkはチーム自体もエリクソンに絞ってきた感がある。
レース2(シリーズ第26戦)
カラムのスタートは平凡なもので、後続車に追いつかれすぐにポジションを落とす。さらに悪かったのはマキシミリアンで、順位を次々に下げて行く。
そのなかでスタート直後から快進撃を始めたのがまたもやミック。1周目を終える頃にはギュンターを抜き去って9番手に。
しかし2周目のT2では加速が鈍った前車にコンタクトし一瞬スピードが鈍り15番手まで順位を下げる。
カラムは前を行く#99 ニキータ・マゼピンを果敢に攻めるが攻略には至らず、結局、4位でフィニッシュ。
マキシミリアンは途中、10位まで落ちたものの徐々にポジションを回復し7位までポジションアップしたところでゴール。ミックも二台挟んですぐ後ろに迫ってきて10位でゴール。序盤の接触が悔やまれる。
周はスタートを大失敗したものの、それでもジャンプスタートを取られてしまい、ピットスルーペナルティー。散々なレースとなってしまった。
レース3(シリーズ第27戦)
カラム3番手、マキシミリアン6番手、周13番手、ミック16番手。フロントローはエリクソンとノリスが並び、ここへ来てマキシミリアンは完全に水を開けられた形になってしまった。
ジャストタイミングで全車スタート。しかしT3で周が後続車に突かれてスピン。大きく遅れる。マキシミリアンもポジションが悪く順位を落とす。
カラムも後続車に飲み込まれたところ、T5で#7 ラルフ・アーロン(ハイテックGP)に押し出されてコースアウト。レースを終えた。
オープニングラップの僅か一周でプレマ/セオドールは戦力の半分を失ってしまったが、マキシミリアンはまだ諦めない。
トップはノリス。それをエリクソンが半ば強引に攻め立ててトップを奪う。そしてその後ろに先ほどカラムを弾き飛ばしたアーロンが控える。
まさかここがチャンピオンシップの決定を最終戦へと引き延ばすことになるとはこの時はまだ誰も気付いていない。
あちこちで接触やコースオフが続いた為、FCYとなり暫くの間でコースをクリアにする。FCY解除後もノリスはエリクソンに接近し、危険なまでの接近戦になる。
そしてその懸念は的中し、ノリスはエリクソンにコンタクト。フロントウイングの翼端板を飛ばしてしまう。
フロントの抑えがややプアになったノリスの後方から、タイヤをロックさせたアーロンが追突。両車グラベルへ飛び出てリタイアとなる。
これでノリスはノーポイント。マキシミリアンは5位で10点獲得。最終戦めがけてチャンピオン争いにまさに首の皮1枚で繋がった!
怒涛の追い上げを見せたミックは8位でゴール。ルーキークラス3位でポディウムに登壇した。周は苦しいレースを14位で完走。
レース1に比べ、やや精彩を欠くレースとなったが、最終戦に向けて微かな希望を見たレースとなった。
ここまででノリスは411ポイント。マキシミリアンは339ポイント。1回の優勝で25点を獲得できるので、次回最終戦でノリスがノーポイント、マキシミリアン全勝で逆転チャンピオンとなるが、それは本当に何かの運が働かないと有り得ないことだとは皆が理解している。
しかしレースは本当に何が起こるか分からない。最後のワンチャンスを求めて最終戦に臨みます。
次回、最終戦は10月14~15日、ドイツのホッケンハイムで開催されます。