更新日: 2017.10.05 17:19
松岡修造似の熱血漢も。万璃音を支えるスタッフたち/高校生ドライバー佐藤万璃音ヨーロッパ挑戦記2017 第6回
2017年のFIAヨーロピアンF3選手権へ参戦している佐藤万璃音(さとうまりの)。今回はそんな万璃音を支えているメンバーを紹介する。ドイツ・オッシャースレーベンに本拠を置くモトパークのスタッフたちを中心に、それぞれの横顔を佐藤自身が語った。
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●ティモ・ランプケイル(チーム代表)
「レース・ウイークエンドもそれ以外でも、“ティモ”は僕に対しては少し軽い調子で話し掛けてきます。でも、実際は周囲の物事をよく観察し、けっこう細かい部分に目を配っていると感じます」
「たとえばスターティンググリッドでは、アドバイスというほどでもないけれど短い言葉を必ず掛けてくれます。そのひと言で、僕は冷静になれたり、自信を持って臨めたり。非常に気遣いができる人で、僕にとってはなんでも話せる存在です」
「ちなみに彼はドイツのサーキット、モータースポーツ・アリーナ・オッシャースレーベン所有者の息子で、敷地内にモトパークのファクトリーがあります。ホテル・モータースポーツ・アリーナも併設されていて、シミュレータ・テストなどでファクトリーを訪れた際、僕らドライバーはいつもそこに幽閉されます(汗)」
「まあ、旧東ドイツだったあのあたりは、第二次世界大戦後からあまり景色が変わっていないようですし、街へ出ても退屈なのでホテルに籠るしかありません(汗)」
●アンドレアス・コーラ(テクニカル・ディレクター)
「彼はチームの技術面を統括する立場で、5台体制になってからはジョエル・エリクソンのトラック・エンジニアを務めています。5人いるトラック・エンジニアのなかでは、ドライバーからクルマの状態を聞き出すのがもっともうまいと思います」
「今でこそ基本的にジョエル担当のトラック・エンジニアとはいえ、一日が終わって“アンディ”にもアドバイスを求めれば、データを見ながら一緒に改善策を考えてくれる面倒見のいい人です」