「現在のマシンも数多くのシリーズでタイトルを勝ち獲るだけの性能を備えているので、来季このマシンでレースができるドライバーは、非常にコンペティティブなパッケージで挑むことができるだろう」と、初期のインプレッションを語ったコルチアゴ。
一方、同じ週末にフランスのポールリカールで開催された『308レーシングカップ』のパドックでは、このカップレーサーをベースとした『プジョー308 TCR』の2018年モデルがアンベイルされた。
プジョー・スポールがR&Dの関与を深めたこの2018年モデルは、従来から引き続き1.6リッターの4気筒直噴ターボを搭載。このエンジンの出力アップを主眼に開発が進められ、主なライバルである2リッター・ターボ勢と互角に戦うべく、熱効率改善やターボの最適化などが図られた。
プジョー・スポールは、このほど新設されたモータースポーツ・センターの施設で、グループ内のDSパフォーマンスや、シトロエン・レーシングと拠点を同じくする体制となり、この新型308 TCRのエンジン開発には、同じレーシング直噴ターボの開発実績を持つシトロエン・レーシングのノウハウが活用されていると明かす。
従来型モデルはインターナショナル・シリーズでの実績には乏しいものの、この週末にベルギーで最終戦を迎えるTCRベネルクスでは、ケビン・アブリングやオーレリアン・コンテ擁するDGスポーツ・コンペティションがタイトル争いを展開するなど、その軽量さからくるハンドリング性能の良さで勝負している。
発表モデルのエクステリアを見ても分かるとおり、その308にさらなるパワーと空力性能向上が見込まれれば、新型シビック・タイプR TCRとともに、各TCRシリーズのトップコンテンダーの1台として、来季の増殖が見込まれる。



