第100回インディ500予選:ヒンチクリフがポール奪取で復活の雄叫び。琢磨は挽回の4列目
最速9人=ファスト9によるシュートアウトは夕方5時にスタート。気温は依然として高く、28度もあった。
最初のアタッカーはポイントリーダーのサイモン・ペジナウ(チーム・ペンスキー)。今日もっともスピードアップしてくる可能性が高いと見られていたチーム・ペンスキーだが、彼の4ラップは229.139mph止まりだった。
プラクティスからずっと速さを誇示してきているカルロス・ムニョス(アンドレッティ・オートスポート)は、暑いコンディションでも230.287mphをマーク。
3番目にコースインしたミカエル・アレシン(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)は、229mph台中盤を出すにとどまった。
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そして、4番目のアタッカー、ジョセフ・ニューガーデン(エド・カーペンター・レーシング)登場。彼は1ラップ目に231mph台を出し、230.700mphでムニョスをトップから押し出した。
スポット参戦ながらポール候補に名乗りを上げタウンゼント・ベル(アンドレッティ・オートスポート)は、シーズンレギュラーのチームメイト、ムニョスを上回るスピードで走ったが、230.481mphでニューガーデンは抜けずに2番手。
この後にはペンスキーのふたりにアタック順が回った。難しいコンディション下で最良のセッティングを見出す戦いを何度も見せてきた実績を持つエリオ・カストロネベス。彼のアタックは、229.115mphと振るわなかった。まさかの、この時点での最下位だ。
続くウィル・パワー(チーム・ペンスキー)も、初のインディ500ポールに意欲満々だったはずだが、スピードは229.669mphと冴えなかった。彼はこの時点で4番手。彼だけでなく、ペンスキー勢はひとりも今年のフロントローには食い込めないこととなった。
231mph台を1周だけ記録したニューガーデンがこのままトップを守り切るのか。残るアタッカーはふたり。どちらもホンダユーザーだ。
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まずは、昨日2番時計だったライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)がチャレンジ。1周目が230.595mphだった彼は、2周目に230.858mphへとスピードアップ。2周平均ではニューガーデンを上回っていた。3周目も230.738mphとハイレベルで、3周平均は230.730mph。この時点でもニューガーデンの230.700より0.03mph速かった。そして4周目は230.401mph。平均スピードは230.748mphとなって、0.048mphニューガーデンより遅くなった。最後の1周で2番手に後退してしまった。