投稿日: 2016.05.25 15:45
更新日: 2016.05.25 15:50
更新日: 2016.05.25 15:50
予選で挽回を見せた佐藤琢磨、7回目のインディ500決勝に向け手応え
Report by Masahiko Amano / Amano e Associati
チームのマネジメントは、アタックする場合に備えてクルーたちにマシンの用意を急がせるべきだったし、アタックの決断は自らの1回目のアタック終了後に速やかに下すべきだった。
明けて予選2日目。この日のアタックは各自1回のみ。前日とは打って変わって暑い1日となり、ダウンフォース量の設定などが難しくなっていた。琢磨はプラクティスで6番手につける229.451mphをマークした。
そして、2日目の予選アタックでは228.029mphのアベレージを記録し、12番手につけた。10~33番手グリッドを決める予選でトップ3に入ったことで4列目アウト側の12番グリッドを掴み取った。グループ内最速となる229.060mphを出してオリオール・セルビアは10番グリッドを獲得した。
■空回りするAJフォイト・レーシング
プラクティス初日から、琢磨の周回数は少なかった。抑えているのではなく、準備の遅さにトラブルが重なってのことだった。決勝用セッティングのほぼ最終確認の場となる予選翌日、月曜日のプラクティスで、琢磨は224.629mphで16番手につけた。
この日は3時間半と短めのプラクティスだったが、琢磨は85周と、今年最多のラップをこなした。それでも、トップだったジョセフ・ニューガーデン(エド・カーペンター・レーシング)の111周より26周少なかった。ドラフティング利用もあるが、ニューガーデンと琢磨との差は2.785mphもあった。
琢磨がAJフォイトで走るのは、今年で4年目。2013年のロングビーチで共に優勝を飾った彼らは強い結束力で結ばれている。チームは琢磨の能力とキャラクターに全幅の信頼を寄せている。しかし、今年はチームがピリッと引き締まっていない印象だ。