Report by Masahiko Amano / Amano e Associati

 チームのマネジメントは、アタックする場合に備えてクルーたちにマシンの用意を急がせるべきだったし、アタックの決断は自らの1回目のアタック終了後に速やかに下すべきだった。

 明けて予選2日目。この日のアタックは各自1回のみ。前日とは打って変わって暑い1日となり、ダウンフォース量の設定などが難しくなっていた。琢磨はプラクティスで6番手につける229.451mphをマークした。

第100回インディ500/会心のアタックを見せた佐藤琢磨を称えるラリー・フォイト
第100回インディ500/会心のアタックを見せた佐藤琢磨を称えるラリー・フォイト

 そして、2日目の予選アタックでは228.029mphのアベレージを記録し、12番手につけた。10~33番手グリッドを決める予選でトップ3に入ったことで4列目アウト側の12番グリッドを掴み取った。グループ内最速となる229.060mphを出してオリオール・セルビアは10番グリッドを獲得した。

■空回りするAJフォイト・レーシング

 プラクティス初日から、琢磨の周回数は少なかった。抑えているのではなく、準備の遅さにトラブルが重なってのことだった。決勝用セッティングのほぼ最終確認の場となる予選翌日、月曜日のプラクティスで、琢磨は224.629mphで16番手につけた。

第100回インディ500/佐藤琢磨
第100回インディ500/佐藤琢磨

 この日は3時間半と短めのプラクティスだったが、琢磨は85周と、今年最多のラップをこなした。それでも、トップだったジョセフ・ニューガーデン(エド・カーペンター・レーシング)の111周より26周少なかった。ドラフティング利用もあるが、ニューガーデンと琢磨との差は2.785mphもあった。

 琢磨がAJフォイトで走るのは、今年で4年目。2013年のロングビーチで共に優勝を飾った彼らは強い結束力で結ばれている。チームは琢磨の能力とキャラクターに全幅の信頼を寄せている。しかし、今年はチームがピリッと引き締まっていない印象だ。

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