【動画】山野哲也らが挑んだ“世界一のMX-5使い”への道。「世界との壁の厚さを感じた」
第2レースは波乱の幕開けとなる。混戦のなかコースアウトしたマシンが復帰した際に大井のマシンと接触しスピン。そのまま山野のマシンにも接触し、ふたりはマシンにダメージを負ってしまう。山野はなんとか走行を続け11位フィニッシュ、大井はピットでマシンの応急処置を施し、6周遅れの16位で完走した。
第1レースはペナルティで惜しくも2位となったギャラガーは、第2レースの最終ラップまでトップ争いを展開しながら優勝。この結果、グローバルMX-5カップの世界チャンピオンに輝いた。
ギャラガーは「(ペナルティを受けた)第1レースが終わったときは総合優勝を諦めかけた。しかし、チームのおかげで優勝を手にすることができた」と喜びを語っている。
「賞金を何に使うかは決めていないが、来シーズンの参戦計画が楽になったことは間違いない。本当は少し遊びたいけどね……」
レース1で好走をみせた山野は「世界の壁が厚いのを実感しました。しかし、歴代MX-5カップチャンピオンやインディライツのチャンピオンなどこのアメリカで活躍する強豪ドライバー達と共に戦えたこと、日本代表としてこの地に立てたことを誇りに思います。とっても良い経験となりました」と振り返る。
「決勝では順位を大きく上げることができ、自分への収穫になったと思います。とても楽しい週末でした」
ラグナセカの走行経験をもつ大井は「レース出場は今回が初めてです。とても難易度の高いコースで、自分のドライビングスタイルとセットアップを合わせるのに苦労しました」と語る。
「おまけに、第2レースでは混乱に巻き込まれ、これまでに記憶がないほどクルマにダメージを負ってしまいました。幸い走行性能に問題がなかったので再スタートしましたが、挽回は難しかったです。いいところを見せられないまま終わってしまいましたが、チャンスがあればまたチャレンジしてみたいです」
毎戦激しいバトルが展開されるグローバル・マツダMX-5カップに2018年シーズンも注目が集まる。