更新日: 2017.11.14 16:56
中国CTCC参戦中のロブ・ハフ、武漢市ストリートレースを制し選手権首位浮上
続く日曜13時10分にスタートとなったレース2は、前日のリザルトから12台がリバースグリッドとなり、ハフは12番手からのレースに。
ポールからスタートしたのは、昨年TCRインターナショナルにTCRスペックのフォード・フォーカスを送り込んだ長安FRDチームのCTCCスペック、フォード・フォーカスをドライブするチャン・ダ・シェンだったが、その後方12番グリッドからスタートのハフと、10番グリッドスタートのアビラのSAIC VW333レーシング艦隊が2周目までに6番手、7番手までジャンプアップ。
さらにSAIC VW333レーシングのもう一台、チェン・チャン・ダンの『VW・ラマンドGTS』が5周目にポールスタートのフォードのリヤを突くと、フォーカスは堪えきれずスピン。
これで労せずして、SAIC VW333レーシングの『VW・ラマンドGTS』3台がワン・ツー・スリー体制を構築する。
その後、レース中盤にアビラの『VW・ラマンドGTS』をトラブルが襲いスローダウンするも、先頭の2台はそのままのポジションを維持し18周のチェッカー。ハフのチームメイトであるダンが勝利を挙げ、ハフは2位フィニッシュ。3位にはこちらも元WTCCドライバーで、北京セノヴァの『BAIC・セノヴァCC』をドライブするダリル・オーヤンが入った。
このリザルトにより、ハフはポイントリーダーだったフォードのマーティン・カオを逆転し、選手権首位浮上に成功。1レースを残してタイトル獲得の可能性が大きく開けることとなった。
「完璧な週末だったしクルマはよく機能してくれた。WTCCやTCRとの兼ね合いでシーズンの半分以上になる4レースを欠場していながら、こうして選手権首位に立つことなど想像もしていなかった」と、週末を終えて笑顔で振り返ったハフ。
「4人がタイトルの可能性を残したまま、最終戦の上海に向かうのはシリーズにとっても良いことだと思う。チームが拠点を置くホームレースでもあるし、可能性がある限りタイトルを狙っていくよ」
ハフはこの週末、前人未到のギアレース9勝目を掛けてWTCCマカオに向かい、その2週後にCTCC最終戦・上海ラウンドに挑むこととなる。