更新日: 2017.11.17 13:43
豪州SC:ニッサンとフォード、2018年向け空力ホモロゲーションは「変更せず」
新たにニッサン・オーストラリアのCEOに就任したステファン・レスターは、グローバルでの意思決定と、VASCで新たに導入されるNext-Gen(Gen2)規定を考慮に入れ「すべての選択肢がテーブル上にある」とコメントした。
その発言に対し、シンクレアも「それらの議論は、これまでの数ヶ月より真剣に行われるようになっている」と説明する。
「最終的な意思決定は来年の中ごろになるだろうが、そこにはいくつかの方向性が残されている。いずれにせよ、2018年の開幕に向けてはL33アルティマの準備を全力で進めていくことに間違いない」とシンクレア。
ルノー・ニッサン・ミツビシのアライアンス内において、F1でワークスチームを運営するルノーと、そのルノーから新たにフォーミュラEの活動を引き継ぐこととなったニッサンは、さらに日本国内でのGTプログラムと、オーストラリアでのスーパーカー・プログラムというふたつのGTカテゴリーを抱える形となる。
それについても、豪州CEOのレスターはニッサンにとってのバサーストの重要性を説いた上で「もちろん、これまでに自分自身が関わった経験がなければ、これらのプログラムやスポーツを理解するのに時間が掛かるものだ」と、上層部の意思決定プロセスに理解を示した。
「彼らはモータースポーツ以外に頭を悩ます要素に囲まれているわけだからね。それは必ずしも迅速なプロセスとはならないかもしれないが、私は彼らと健全な議論を進めている。ニッサン・オーストラリアにとってバサーストがいかに重要か、理解は得られているし熱心な関与を示してくれているよ」
現行のV8、4ドアサルーンの規定に対し、5ドアや2ドアクーペ、V6ターボまでも許容する新たなレギュレーションの元で、フォードは2019年にも自社のスポーツカー・アイコン、『マスタング』での参戦を計画していると噂されており、ホールデンもまた来季2018年からワイルドカードとしてV6直噴ターボの投入を予定している。
ニッサンとしても販売終了車種での参戦から、同社のスポーツカー・ラインナップの頂点に位置するフラッグシップ、『GT-R』へのスイッチがなされるのかが注目されている。