前日のアクシデントで大破していたチャプルのプジョー408と、メルロのフィアット・リネアも修復が間に合い、それぞれ25番、26番グリッドからの出走なった日曜は、前日のリプレイを見るかのようにポールスタートのロッシがリードを維持して1コーナーへ。
オープニングラップで2番手シボレーYPFクルーズの王者カナピノが3度のアタックを見せるも、カローラはリヤを突かれながらなんとか耐え抜き、首位でコントロールラインを通過していく。
その後方では、現時点でポイントリーダーの座に立つルノースポールのファクンド・アルドゥソ(ルノー・フルーエンスGT)が、この週末タイトル確定のわずかな望みに賭けて4番手のグエリエリと激しい攻防を演じる中、5周目に両者は接触しルノーは9番手にまでポジションダウン。
その間隙を突いて、タイトル争いのライバルであるマリアーノ・ウェルナー(チーム・プジョー・トタル・アルゼンティーナ/プジョー408)が労せずして6番手浮上に成功する。
続く9周目にはトラブルによる車両火災が発生し最初のSC出動となり、リスタート後はこう着状態が続いたが、17周目に突如ウェルナーの左フロントタイヤが悲鳴を上げ、ロングストレートエンドでバースト。プジョー408はコントロールを失いグラベルトラップでマシンを止め、再びのSC導入となった。
そのリスタート後はパック後方でトラブルや離脱があったものの、上位勢は安定したレース運びを見せ31周のチェッカーに向け快走。ロッシが前日に続く完勝で週末パーフェクトを達成すると、カナピノ、フィネンチと同じ顔ぶれが表彰台を占拠した。
4番手には序盤のアクシデントで後方に下がっていたルノーのアルドゥソが流石の執念でカムバックし、タイトル争いに王手をかけている。
いよいよ最終戦を迎えるSTC2000の第12戦は、12月15~17日にアルゼンチン第二の都市コルドバの、アウトドローモ・オスカー・カバレーンでシーズンフィナーレを迎える。



