更新日: 2017.12.02 10:29
WTCCカタール:ボルボ勢が2冠達成。道上龍はメインレース10位で世界選手権初年度終える
■メインレース
続いて行われたメインレースでは、ポールシッターのグエリエリがスタートから独走。決勝レース中のファステストラップも獲得する走りで、2位につけたロブ・ハフ(シトロエンCエリーゼWTCC)に対し、3.7秒もの大量リードを築いて勝利した。
後方では、チャンピオン獲得に王手をかけたビョークが2周目にキャッツバーグにポジションを譲って4番手に後退する。
一方、追いかけるミケリスはオープニングラップで3台を交わして、11番手から8番手までジャンプアップを果たす。
しかし、その前の7番手を走るのはボルボ勢のひとりで大ベテランのミューラー。ミューラーは1周目にベナーニとバトルを繰り広げた際、マシンにダメージを負ってしまい、思うようにペースを上げられなかったものの、ミケリスには鉄壁のガードでポジションを譲らず。
最後までミューラーを攻略できなかったミケリスは8位でチェッカー。一方、ビョークは4位でのフィニッシュとなり、2017年のシリーズチャンピオンを獲得した。
チェッカー後、「いまだに信じられない。最高の気分だ」とビョーク。
「ようやく緊張がほぐれた。チームのみんなに感謝したい。カタールに乗り込む時、かなりなプレッシャーを感じていたけど、家族やコーチなど親しい人たちが支えてくれたんだ」
メインレースの2位はハフ、3位はキャッツバーグが獲得。これにより、ボルボはマニュファクチャラーズタイトルも手にして2冠を達成している。
プライベーターで争われるWTCCトロフィーはチルトンがチャンピオンとなった。
シリーズに唯一の日本人ドライバーとしてフル参戦している道上龍(ホンダ・シビックWTCC)はオープニングレースで14位、メインレースで10位を獲得。ドライバーズランキング14位で世界選手権挑戦初年度を終えた。