またこのサンクスデイを特別にしたのは、アメリカからのボルグワーナートロフィーの来日である。初めてアメリカ国外に出たというボルグワーナートロフィーが、もてぎのピットに終日飾られ琢磨のマシンと並べられて、いつまでもファンに取り囲まれ注目の的となっていた。

「このトロフィーがこのもてぎに来てくれるなんて本当にうれしいですね。初めてアメリカから出て日本に来たわけだし、このトロフィーに自分の顔が入ったのを見ると、本当に勝ったんだなって実感します。なかなかこのトロフィーを見られる機会はないですから、日本のレースファンの皆さんにもゆっくり見て欲しいです」と、琢磨はトロフィーと一緒に写真に収まった。

カート大会に出場する佐藤琢磨

 琢磨はこの他にもカート大会に出場しF3時代のチームメイト、ナレイン・カーティケヤンと組んで3位となったり、NSXにファンを同乗させてコースを走行、さらにフィットのレースを他のドライバーたちと走るなど、ファンと一緒にレースを楽しんでいた。

 どこにいても常に琢磨はファンに取り囲まれ、サインや写真をせがまれた。やはりインディ500優勝の効果は絶大だったようだ。

サインを求める大勢のファンに囲まれる琢磨

 琢磨は「またこのボルグワーナートロフィーに2年続きで顔を入れられるように、来年も優勝を狙いますし、さらにシリーズチャンピオンを狙えるように頑張りたいと思います」と挨拶すると、琢磨を取り囲んだファンから大きな拍手が沸き起こっていた。

 琢磨は年末まで忙しい日々が続き、ボルグワーナートロフィーが日本にいる間、イベントやPRの出演がひっきりなしにある。オフシーズンもまったく休む間もない様子だが、インディ500に勝つというのは、こういう事なのかもしれない。

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今年のホンダサンクスデーはファンにとっても琢磨にとっても忘れられない一日となった

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