このスウェーデンを代表するマニュファクチャラーは、STCCがそれまでのTTA規定を廃し、TCR規定を導入すると決めた2016年オフシーズンから、つねにTCR車両の開発を噂されてきた。

 しかし、彼らのプライオリティはWTCCを戦ったTC1車両『ボルボS60 TC1』での世界選手権タイトル獲得に置かれていることが明らかになり、2017年シーズンにようやくその目標を達成した。

 新しく創設されたWTCRでは、これまでのTCRシリーズと同様にマニュファクチャラーによるワークスチームでの参戦が認められていないため、ボルボのワークスチームとしてこれまでのように“ボルボ・ポールスター・シアン・レーシング”の名のもとで活動することは不可能となる。

 ただし、クリスチャン・ダールがCEOを務めるシアン・レーシングは、ポールスターが100%ボルボ傘下に入った2年前を機に、独立した組織としてポールスターから分離されており、インディペンデント・プログラムとして彼らがTCR車両をオペレーションして参戦する道は残されている。

 新しいポールスター・ボルボ・TCRカーは、2018年末ごろまでは設計、開発作業に集中するものとみられ、レースデビューは早くともそれ以降と予想される。

 そのニューマシンの開発テストには、2017年にツーリングカー世界王者となったテッド・ビョークと、4度の世界王者であるミスターWTCCこと、イバン・ミューラーが担当するものと見られている。

TCR車両の開発には、かつてS2000時代の『C30 WTCC』のテストも担当した”王者”テッド・ビョークも参加
ポールスターのアドバイザーに就任し、最終戦では強力な助っ人となったイヴァン・ミューラーも開発に加わる

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