そんな名門チームの名称変更に伴い、ウインターボトム、モスタート、キャメロン・ウォーターズと並ぶ2018年VASCシリーズのレギュラードライバーに、若手ニュージーランド人のリッチー・スタナウェイを起用することも明らかにした。
同チームで2017年のエンデューロ・カップ戦に起用されたスタナウェイは、ウォーターズとともに、その開幕戦となるサンダウン500で鮮烈な走りを見せ、見事に勝利。その後の数戦でも、自らのスティントで何台もオーバーテイクを披露するなど印象的なパフォーマンスを示し、3度の3位表彰台を獲得。晴れて2018年のシリーズ・レギュラーシートを射止めた。
現在26歳のスタナウェイ自身も、2018年のVASCレギュラー獲得に全力を挙げるため、10年ほど過ごした欧州を離れ、故郷のオークランドに拠点を移している。
2010年にドイツ・フォーミュラ・マスターズ、2011年にドイツF3で王座を獲得し、2012年にはGP3、GP2でも勝利。その後、クラッシュによる怪我を経て、2013年にはスポーツカーに転身し、2015、2016年にはWEC世界耐久選手権のル・マン24時間に参戦。アストンマーティンとともにGTE-proクラスで2年連続6位のリザルトを記録している。
「僕の準備が整っているのは明らかだよ」と、新たに56号車のフォード・ファルコンFG-Xをドライブすることになったスタナウェイ。
「長らく交渉期間が続いたが、最終的に契約が結べて本当にうれしい。スーパーカーでレースするのは子供の頃からの夢だったので、こうして自分の名前がリストに載っているのは最高の気分だよ」
「最初の目標はつねに上位集団に絡むレースをすること。ただ参加するのと、成功を収めるのとでは大きな違いがあるからね。僕にとっては2014年のGP3以来のフルシーズン・シートになるんだ。これは大きな違いを生み出すと思う。長い時間をかけて自分にコミットし、ルーキーシーズンに多くのことを学びたい。僕を信じてくれたチームのためにもね」
新生ティックフォード・レーシングも、いまだメインスポンサーの発表はないものの、昨季までのPRA同様ボトル・オー・レーシング、スーパーチープ・オート、モンスターエナジー・レーシングと、タイトルバナーに沿ったエントリー名を採用する予定で、開幕戦アデレードに向けチームは2台のニューシャシー製造を予定している。


