一方、そのメガーヌTCRのコンペティターとなるTCRドイツの有力チーム勢も続々と体制を確定しており、ディフェンディングチャンピオンのターゲット・コンペティションは、昨季のTCRドイツでもスポット起用したティーンエイジャーのリース・バーとの契約を発表。
このアイルランド出身の17歳は、2017年にドイツのミニ・チャレンジで4輪デビューを果たすと、シリーズランキング2位という好成績を残すなど印象的なパフォーマンスを披露した。
ターゲットのチームマネージャーを務めるアンドレアス、マルクス・ゲメラーの両氏は、アンディ・プリオールのドライバー育成プログラム生であるこの新星との契約を歓迎するコメントを残した。
「我々は、リースと彼のサポーターとともに協力して戦えることに興奮している。彼はキャリア最初のシーズンに輝かしい才能を示してくれた。2017年のマシンで見せた速さを、我々の2018年車両でも引き続き披露してくれると期待している」
ターゲット・コンペティションは、ジョシュ・ファイルズが2年連続でのTCRドイツ王者を決めており、2018年シーズンは引き続きホンダ陣営のトップチームとして、新型シビック・タイプRを投入するとみられている。
また、昨季はTCR中東にも参戦した古豪、チーム・エングストラーもTCRドイツに4台のフォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR投入を予定。その3台目のドライバーに、同じく17歳のジャスティン・ホイサーマンとの契約を発表した。
「私は彼を最初のテストに乗せた時、その速さにすぐ確信を持った。チームにスピードのあるドライバーを迎え入れるのはいつだってうれしいものだ。2018年は彼とともに仕事ができることを楽しみにしている」と、元WTCC世界ツーリングカー選手権ドライバーでもあるフランツ・エングストラー代表。
2017年までカートで戦ってきたホイサーマンは、2015年にADACカート・マスターズを制覇。この2018年TCRドイツ参戦で初の4輪ステップアップを果たす。
彼のチームメイトには、引き続きフランツの子息であるルカ・エングストラーとフローリアン・ソーマが残留。4台目のドライバーは追って発表される予定だ。
また、チーム・エングストラーは昨季に引き続き2018年もTCR中東に参戦。ルカとフローリアンの2台体制でのエントリーを計画している。
今季のTCRドイツは4月にオッシャースレーベンで開幕を迎え、9月にホッケンハイムで最終戦という全7戦を予定。チェコ、オランダ、オーストリアの国外3戦も含まれている。



■2018年TCRドイツ・シリーズ 開催スケジュール
ラウンド | 日程 | トラック |
---|---|---|
Rd.1 | 4月15日 | オッシャースレーベン(ドイツ) |
Rd.2 | 4月29日 | モスト(チェコ共和国) |
Rd.3 | 6月10日 | レッドブルリンク(オーストリア) |
Rd.4 | 8月5日 | ニュルブルクリンク(ドイツ) |
Rd.5 | 8月19日 | ザンドフールト(オランダ) |
Rd.6 | 9月9日 | ザクセンリンク(ドイツ) |
Rd.7 | 9月23日 | ホッケンハイムリンク(ドイツ) |