「今日のテストはとても楽しめた。フォーミュラEマシンでの初走行は大成功と言っても過言ではないよ」とミューラー。
「たくさんのラップを走ることができ、本当に楽しかった! ファステストラップはただの飾りのようなものだよ。もっとも重要なのはこの場所で計画した通りの仕事をすることだからね」とあくまでもチームファーストの姿勢だったと語った。
ミューラーに次ぐ総合2番手は1分20秒597をマークしたしたピエトロ・フィッティパルディ(パナソニック・ジャガー・レーシング)。今季のV8 3.5シリーズチャンピオンから0.1秒差の総合3番手には、FIAヨーロピアンF3でシリーズ3位となったマキシミリアン・ギュンター(ドラゴン・レーシング)が続いた。

ニッサンとアライアンスを組むルノー・ワークスからテストに参加した高星は午後の走行で1分23秒076をマークして10番手につけた。午後の走行では予選で用いる200KWでのアタックを行わなかったこともあり、タイムは1分24秒179と控えめなものに。順位も20番手に留まっている。
計6時間におよんだテストセッション後、高星は「結構フルプッシュで走るのかと思っていたけど、電力消費を気にしなければいけない。今までやってきたことよりも、もうちょっと強く意識しなければいけない部分がいっぱい出てきている」と初めてドライブしたフォーミュラEの印象を語った。
また、テスト前日に行われた第3戦マラケシュePrixを現地で観戦し、「(コクピット内で)いろいろな操作を駆使してドライビングをアジャストしながら、あれだけアグレッシブな戦いをするのは見ていて面白い! 僕もその場に入って戦ってみたい」という気持ちになったという。
高星の所属するニッサン陣営は2017年10月に開催された東京モーターショー2017の会場において、2018/19年シーズンからのフォーミュラEワークス参戦を表明。今季限りでシリーズから退くルノー・e.ダムスを引き継ぐと考えられるニッサンチームに高星が起用され、日本人初のフォーミュラEレギュラードライバーとなるのか、その動向に注目したいところだ。