Ryuji Hirano / AUTOSPORTweb

■TCRも15台が参戦。シビックは完走ならずも手ごたえ

 GTクラスとともに開催されたツーリングカーカテゴリーであるTCEクラスでは、主力は爆発的に台数が増えているTCRとなった。今回のドバイ24時間はアウディRS4 LMSとセアト・レオンTCRが主体で、これにフォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR、プジョー308・レーシングカップ、そしてこれがレースデビューとなったホンダ・シビック・タイプR・TCRらが絡む展開となった。

 結果的には、日本のD’station RacingとGULF Racingとピットをともにしたリキモリ・チーム・エングストラーのゴルフGTIがレースを制することになったが、アウディ、プジョーに速さがあった印象だ。一方、デビュー戦のシビック・タイプRは残念ながら完走を逃しているものの、マシンを制作したJASモータースポーツは、ドバイでの戦いに満足しているようだ。

「我々はドバイで、ターゲットを定めずに実際のレースでシビック・タイプRがどんなパフォーマンスをみせるのかを見ることを計画していたんだ。この実験は効果が高かった。すごくポジティブだったのは、性能調整が遅れて重さが増やされ、パワーが減らされたにもかかわらず、スピードが我々が望むところにあったんだ」というのは、JASモータースポーツのTCR担当であるマッズ・フィッシャー。

「スプリントレースよりも週末に多くのデータを集めることができたし、カスタマーのために即座にマシンを改善する分野を特定することができたんだ。我々は完走扱いにはならなかったが、クルマの強さを確信しているよ。レース参戦を決め、スピリットとプロフェッショナリズムを与えてくれたチームに感謝しなければならない」

 GT4と同様に、TCRも2017年からスーパー耐久にクラスが設けられており、シビック・タイプRも2018年には複数台の参加が噂されている。今回のドバイ24時間は、カスタマーレーシングカー導入を考える日本のチームにとっても、注目のレースだったのではないだろうか。

デビューレースとなったホンダ・シビック・タイプR・TCRは完走はならず。

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