チームのレギュラーである2017年王者ジェイミー・ウィンカップと、2016年王者のシェーン-ヴァン・ギズバーゲン(SVG)が見守るなか、テイラーはトリプルエイトの担当エンジニアにフィードバックを行ったほか、VASCの下部カテゴリーであるスーパー2に参戦する若手のカート・コステッキーとともに、マシンをシェアしながらのテストをこなした。
VASCシリーズでは、シリーズのうちでレース距離が500kmを超えるイベントに向け“エンデューロ・カップ”と呼ばれるカップ戦のタイトルを設けており、その指定イベントには耐久カップ専属のセカンドドライバー登録が認められている。
2018年シーズンに向けては、すでにウィンカップ、SVGともに耐久カップ向けのペアが確定しており、ポルシェのワークス契約ドライバーであるアール・バンバーがウインカップと、SVGは昨季から継続となるポール・ダンブレルの登録が発表されている。
そのため、今回のテイラーのテストは即2018年シーズンのVASC参戦につながるものではなく、キャデラック・ドライバーとして、開発中のGMホールデン製V6直噴ツインターボに対する評価が主な理由だったとみられている。
ただし、テイラー自身はVASCへの関与を深める動きもみせており、昨年11月の耐久カップ戦『ニューキャッスル500』にはイベントのゲストとしてパドックを訪問。
2012年にはワイルドカード枠として、兄のリッキーがサーファーズ・パラダイスで開催された『ゴールドコースト600』に参戦した経験も持っている。


