そのウォーターズは、このオフシーズンの期間にイギリスに渡り、数多くのF1ドライバーを生徒に持つ伝説のドライビング・コーチ、ロブ・ウィルソンの元でレッスンを受けたことを明かし、この経験が2018年シーズンの飛躍に繋がるはずだと、自信を深めている。
キミ・ライコネン、デビッド・クルサード、中嶋一貴らをはじめ、近年ではウイリアムズF1チームのドライビング・コンサルティング業も務めているニュージーランド出身のロブ・ウィルソンは、現在でも世界中からトップドライバーがその師事を仰ごうと押しかける、超一流のドライビング・ティーチング・プロとして知られている。
現在23歳のウォーターズは、乱高下のあるラフなシーズンを過ごしたルーキー・イヤーからの脱却を図ろうと、2016~17年のオフシーズンに初めてウィルソンの門を叩いた。
一部のトップドライバーたちは、そのコーチングとレッスン内容自体を秘密にしておく傾向があるものの、ウォーターズは当初からその経験と内容をオープンにし、明らかにドライビングスキル向上の恩恵を受けたことを明かしていた。
「ドライビングのリフレッシュを図るのに本当に効果的なコースだったけど、そのときは制限時間となってしまい、モヤモヤを抱えたまま切り上げなければならなかったんだ」と、1月にティックフォード・レーシングのフィットネス・トレーニング・キャンプで訪れたゴールドコーストで語ったウォーターズ。
「でも先週イギリスに渡り、ふたたびロブを訪ねた時に、彼は『中断されたカリキュラムの続きから始めよう』と言ってくれて、それはとても良かった。相変わらずロブは忙しく、今回もほんの2~3日の期間だったけど、それは確実に価値のある経験だったよ」
「そのメソッドは、僕がクルマの中で何をしているのか、その基本に立ち返るものなんだ。普段、自分がマシンのドライブでどんな操作をしていて、何ができて、何をしてはいけないか。本当に考えさせられる内容だ」
「それが役に立ったことは間違いないし、去年のオフに途切れていたロブの僕へ対する理解が深まり、そのおかげで僕がマシンに何を感じていて、どう話すか。改善を進めることができた」
「全体的に見て、オフの期間にこうしたトレーニングとレッスンを重ね、悪癖をリセットするのはとても良い方法だと思う。昨年のように、シーズンの成績がグッと上向いてくれることを願っているよ」


