マシン規定は、その選手権分裂騒動の渦中に制定されたもので、鋼管パイプフレームシャシーに、ニッサンVQ型由来の3.5リッターV6を搭載し、420PSを発生するワンメイクマシンとなっている。そこに各チームごとに独自のエクステリアを架装するのだが、最も有名なのがシリーズを代表するチームであり、昨年には正式にボルボ傘下となった『ポールスター・シアン・レーシング』のボルボS60。さらに、かつてBMW系だったPWRレーシングはサーブでの参戦を経て、今季セアト・レオンにマシンチェンジ。オリジナルのハッチバックスタイルとは一線を画すクーペライクなボディのマシンを走らせる。
そのほか、ルノーの東欧展開ブランドであるダチアやフォード・モンデオ、過去にはホンダ・シビック・クーペなど、オリジナリティ溢れるマシンが競うシリーズとなっている。
そんななか、ビルドハイムが所属するのが前身のシリーズに90年代から参戦する名門フラッシュ・エンジニアリング。長らくサーブ9-3を使用していたが、同チームは今季から新たにニッサンと協力関係を築き、リザーブドライバーのリナス・オーソンにニューマシンのステアリングを託している。