現行のSTCCのスタイルは今シーズン限りとなった。
現行のSTCCのスタイルは今シーズン限りとなった。

■TCR規定導入とともに、スカンジナビア全体でシリーズを再構築

「我々は、現在のシリーズに『TCR』という新たな宝石でできた王冠を加えることができて喜んでいる」とは、元WTCC世界ツーリングカー選手権の最高責任者であり、TCRシリーズの生みの親であるマルチェロ・ロッティ。

「北欧諸国は、常に強力なツーリングカー選手権の土台と伝統を持っていた。私は、90年代のスーパーツーリング規定の時代を多くのファンが愛情を持って覚えていることを知っているし、最近ではS2000規定の時代も同様だね」

「つまり我々は、そうした成功を収めたシリーズを再構築するために、これから一緒に働くことになるだろう」

 2013年シーズン以降、スカンジナビアン・ツーリングカー・チャンピオンシップは事実上、スウェーデン国内のみでシリーズが開催されてきた。17年以降もその状況は続くと見られるが、しかしランディンは将来的に真のリージョン(地域)選手権に進化するために、発展拡張していくことを願っている。

「デンマーク、ノルウェーとフィンランドのチームから多くの関心があり、同時に北欧ラリークロス(Nordic RallyX)のプロモーターとして、私たちの近隣諸国のファンやスポーツ当局との優れた関係を構築している。それゆえ、我々は今後のシリーズ拡大を容易に検討することができるだろう」

 すでにTCR規定で選手権を開催しているアジア、ヨーロッパ、ベネルクスのシリーズはもとより、今後国際シリーズとしてドイツ、イタリア、ポルトガル、ロシア、スペイン、タイなどの他の選手権ともコンペティションの相互交流の可能性が開ける。さらに、ツーリングカーレース情報を掲載する『TouringCars.Net』は、日本でもふたつのプロモーターがTCRに関心を示していると伝えている。

STCCオーガナイザーと写真に収まるマルチェロ・ロッティ(右)
STCCオーガナイザーと写真に収まるマルチェロ・ロッティ(右)

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