マシン回収が終わり、レースは残り10周で再開。ディ・グラッシは前を走るジャン・エリック・ベルニュ(DSヴァージン・レーシング)を8コーナーで追い抜こうとして接触。このアクシデントでディ・グラッシはフロントウイングを破損してしまう。
その後はマシンにダメージを負っているディ・グラッシをブエミが猛追。ファンブーストを使用して11~12コーナーのシケインで2回オーバーテイクを試みるも、どちらもディ・グラッシに軍配。ポジションが変わることはなかった。
レース残り2周となった31周目、3番手を走っていたオリバー・ターベイ(ネクストEV TCR)がクラッシュ。イエローフラッグが出される。
このタイミングで、6番手バードがブエミを交わして5番手に浮上する。バードは黄旗中にブエミを追い越したにも関わらず、そのまま5番手を走行し続けた。
しかし、バードは最終ラップの最終コーナーに差し掛かったところでバッテリーが切れてストップ。これにより、ブエミが再び5番手に浮上して、そのままチェッカーとなった。

プロストに続く2位はブルーノ・セナ(マヒンドラ・レーシング)が獲得、3位にジャン-エリック・ベルニュ(DSヴァージン・レーシング)が続いた。そして、ディ・グラッシが4位、ブエミが5位に続いたため、タイトル争いは3点差と接戦のまま。タイトルの行方は3日に行われる最終戦ロンドンePrixに持ち越しとなっている。