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投稿日: 2016.07.04 11:09
更新日: 2016.07.08 10:36

FE最終戦ロンドン:1周目に波乱もブエミが逆転で悲願のタイトル獲得


海外レース他 | FE最終戦ロンドン:1周目に波乱もブエミが逆転で悲願のタイトル獲得

 2015/2016シーズンのフォーミュラE最終戦ロンドンePrixは3日、決勝レースが行われ、ニコラ・プロスト(ルノー・e.ダムス)が2連勝を収めた。タイトル争いは序盤のアクシデントを跳ねのけたセバスチャン・ブエミ(ルノー・e.ダムス)に軍配が上がり、シリーズ2年目の王座に輝いた。

3コーナーの事故でフロントを大破したルーカス・ディ・グラッシ(アプト・シェフラー・アウディ・スポート)のマシン
3コーナーの事故でフロントを大破したルーカス・ディ・グラッシ(アプト・シェフラー・アウディ・スポート)のマシン

 オープニングラップの3コーナーで、タイトルを争うルーカス・ディ・グラッシ(アプト・シェフラー・アウディ・スポート)がブエミと絡み、両者ともクラッシュバリアに衝突した。このアクシデントにより、ブエミはリヤウイングを、ディ・グラッシはフロントエンドを大破してしまいレースを戦える状態ではなくなってしまう。
3コーナーの事故でリヤウイングを失ったセバスチャン・ブエミ(ルノー・e.ダムス)のマシン
3コーナーの事故でリヤウイングを失ったセバスチャン・ブエミ(ルノー・e.ダムス)のマシン
3コーナーの事故でリヤウイングを失ったセバスチャン・ブエミ(ルノー・e.ダムス)のマシン
3コーナーの事故でリヤウイングを失ったセバスチャン・ブエミ(ルノー・e.ダムス)のマシン

 ブエミはバリアから抜けだした後、マシン交換のためにピットイン。ディ・グラッシも壊れた右フロントタイヤを引きずりながらピットまでたどり着き、2台目のマシンに乗り換える。両者ともに入賞圏内でのフィニッシュが絶望的となったことで、チャンピオンシップの行方はファステストラップ獲得者に与えられる2ポイントをどちらが獲得するかに委ねられた。

 獲得ポイントは同点ながら、ブエミは3位獲得回数でディ・グラッシに遅れを取っており、王座獲得には、この2ポイントを獲得することが絶対条件。そのためレース中盤以降は激しいファステストラップ争いが繰り広げられた。

フォーミュラE最終戦ロンドンePrix ルーカス・ディ・グラッシ(アプト・シェフラー・アウディ・スポート)
フォーミュラE最終戦ロンドンePrix ルーカス・ディ・グラッシ(アプト・シェフラー・アウディ・スポート)

 マシンチェンジ後、さっそくディ・グラッシは1分27秒037でファステストを記録するが、アタックのタイミングを探っていたブエミが1分26秒056で逆転。さらに次のアタックで1分24秒582までタイムを上げ、ディ・グラッシを突き放しにかかる。

 追いかけるディ・グラッシは、その後のアタックで第1~2セクターで区間ベストを記録するも第3セクターで失速して、ブエミに届かない。

フォーミュラE最終戦ロンドンePrix セバスチャン・ブエミ(ルノー・e.ダムス)
フォーミュラE最終戦ロンドンePrix セバスチャン・ブエミ(ルノー・e.ダムス)

 ディ・グラッシが一度ピットに戻ってくると、再びブエミがコースイン。このアタックで自身のベストラップを約0.4秒押し上げ1分24秒150を叩き出す。これを見たディ・グラッシはマシンを降りてファステスト更新を断念した。

 その後、ブエミのファステストを更新するドライバーは現れずにチェッカー。昨年わずか1ポイントでタイトルを逃したブエミが、悲願のタイトルを手にした。


この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています

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