更新日: 2018.02.20 16:23
豪州SC:プレテスト開幕。ニッサン、フォード陣営も登場しニューカラーを続々披露
また、ホールデンのワークス指定チームとして、今季から投入されるGen2規定コモドアZBの開発を担当したトリプルエイト・レースエンジニアリングは、2016年チャンピオンのSVGことシェーン-ヴァン・ギズバーゲンがレッドブル・レーシング・オーストラリア勢でトップとなる総合4番手。続く5番手にも同じくコモドアZBを使用するBJRのもう一台、ブラックウッズ・レーシングのニック・パーキャットが続き、ホールデンがトップ5に3台を送り込んだ。
一方、2番手クルサードのチームメイトで、17年は最終戦までタイトル争いを展開したスコット・マクローリンは、テスト開始時点からタイムシートの上位を伺う好調さをみせていたものの、タイヤトラブルにより200km/hオーバーの速度からターン1のバリアにクラッシュ。その後の再出走が叶わず、総合6番手に留まった。
「僕はまったく通常のドライビング手順でターン1へ進入したんだ。そこにドラマはまったくなかった。でも次の瞬間にタイヤが機能を停止し、マシンがまっすぐ進んだんだ」と状況を説明するマクローリン。
「それはもう、必死の思いでブレーキペダルを踏んだよ。その踏力は1500PSIを超えていた。でも、速度を殺せないまま正面からウォールにヒットした。僕にできることはそれ以上なかったよ」
この当時、マクローリンのドライブしたシェルVパワー・フォード・ファルコンFG-Xは、2017年スペックのタイヤを履いており、この事実からもシリーズは16年仕様のより高い耐久性を持ったタイヤへの積極的な回帰を決断する必要がある、とマクローリン。
「今回のアクシデントは、16年スペックに戻ることを前向きに検討する必要があることを示している。僕はパンクに見舞われた瞬間に17年仕様のタイヤを使っていた。昨季にもたびたび症状が出ていたように、僕はそこに問題が潜んでいると推測している。いずれにせよ、早期に解決しなければならない課題だね」