エアロが一新されることで、全チームが同じスタートラインに着くタイミングがチャンスと見たカーリンは、ミドルフォーミュラで実績を積んできたチームらしくインディカー初年度から2カー体制を敷く。
ドライバーは昨年までチップ・ガナッシ・レーシング・チームズで走っていたマックス・チルトンとチャーリー・キンボールのふたり。彼らはいずれもカーリン卒業生だ。


インディアナポリスから遠く離れたフロリダ州にベースを置くこととしたチームは、アメリカのトップカテゴリーで成功を収めることができるだろうか? フェニックスでのテストではキンボールが18番手、チルトンが19番手のタイムをマークした。
3チーム目は2009年から下位フォーミュラで活動してきたユンコス・レーシング。カーリン同様にインディライツからステップアップ。アルゼンチン出身のリカルド・ユンコス率いるチームは昨年インディライツとプロ・マツダのダブルタイトルを獲得。

インディライツチャンピオンとなったカイル・カイザーとともにインディカーへの本格挑戦を開始する。彼らは昨年、すでにインディカーデビューは済ませている。インディ500にスペンサー・ピゴットとセバスチャン・サーべドラをドライバーとして2台のシボレー搭載マシンをエントリーしたのだ。

現時点でカイザーが出場できるのは4レースだけ。残る13戦のうちの4レースにはGP2で走っていたオーストリアのルネ・ビンダーが出場することになっているが、それでもまだ9戦は出場予定が立っていない。フェニックスでのオープンテストは2日間だったが、カイザーはルーキーテストを前日にクリアし、テストは1日のみの走行。順位は最下位の23番手だった。
オープンテストでは苦戦した3チームだが、インディカーに新しい風を吹かすことができるのだろうか?