その他、マシンプリペアが間に合わず現地への到着が遅れていたチーム18のACデルコ・レーシング『ホールデン・コロラド』はプラクティスを回避したものの予選直前にパドックに入り、予選セッションからなんとか走行を開始。
グリッド最年少、若干15歳のトーマス・ギャスペラクがわずか5周ながらも周回を重ね、最後方グリッドとなる10番手となった。
このECBスーパー・ユート・シリーズは現状5マニュファクチャラー、10台の参戦で幕を開けたが、今後はさらなる参戦台数の増加も見込まれており、5月に開催されるウィントン戦では『マツダBT-50』、『トヨタ・ハイラックス』、『ホールデン・コロラド』、『ミツビシ・トライトン』、『フォード・レンジャー』に加えて、新たにスティーブ・ウィルソン・レーシングの『いすゞ・D-MAX』の参戦が決まっている。
これら参戦車両はディーゼルターボ搭載モデルでダブルキャブ形状のボディを持つピックアップトラックと規定されており、その生産車ベースのエンジンに対して共通ターボとECUで性能をコントロール。
また車体側でも多くの共通部品が採用され、ロールケージ、リヤサスペンション、ブレーキ、ステアリング、ペダルユニット、Motec製データロガーなど、多くのコンポーネントが指定部品となっている。
6車種のエンジン出力を揃える開発がシリーズ運営側の技術部門にとってもっとも難関となったが、昨季中盤からフォードとミツビシが先陣を切ってテストを開始し、この数週間でマツダ、トヨタ、ホールデンがシェイクダウン。
2月中旬のテストでは“真夏”の南半球で37度を超える気温のなか、トヨタとホールデンのターボに不具合が発生するなど、ホモロゲーションを確定させるまで共通ターボの改良が進められてきた。
無事に最初のプラクティス、予選セッションを終えたECBスーパー・ユート・シリーズは、引き続き週末の金曜、土曜、日曜の3回にわたって全8周の決勝ヒートが行われる。



